新しい一年の始まる大切な日。日本では正月、中国では春節と呼ばれます。日本では陽暦の一月一日(元旦)、中国では陰暦を用いるのでその年によって違いますが、だいたい陽暦の2月上旬ぐらいです。
  時期は違いますが、共通するのは年の初めを祝うということ。これは厳しい冬が終わり、作物が育つ春を慶びを持って迎えるという意味合いを持っています。日本でも中国でも、この日に命が再び芽吹く春が順調に訪れるよう、また新しい一年を幸せに過ごせるよう願います。

■華やいだ厳粛さを持つ

  「もういくつ寝るとお正月」と童謡で歌われるほど楽しみに待つ正月は、生活が豊かになった今でも人々を厳かな気持ちにさせる行事です。新しい年を迎えるため、大晦日の12月31日はすす払い(大掃除)をして家を清めたり、福を持ってきてくれる「年神」の依代(よりしろ)(神様の居場所)となる門松(松の枝)を立てたり、お餅などのお供えを整えたりと家族はみんな大忙し。夜になると、お寺の除夜の鐘を聞きながら「年越し蕎麦」を食べ、神社か寺へお参りして1年の福を祈る「初詣で」をして心新たに一年をスタートさせます。

  元旦には、お屠蘇(薬草が入ったお酒)とお雑煮(餅の入った汁物)、そして重箱と呼ばれる3段や5段の蓋付きの箱に詰めたおせち料理を食べてお祝いします。重箱には縁起のいい料理ばかり入っています。子供たちは毎年、小さな紙の封筒に入ったお年玉を両親や親戚などからもらうのを楽しみにしています。

■親戚一同で餃子を包む

  中国は旧暦の正月初一を「春節」と呼んで祝います。春節は一年で一番大切な行事ですので家族が一堂に集まります。広大で人口の多い中国で、実家から遠く離れて仕事をしている人が一斉に帰省するので、飛行機やホテルは値上がりするにも関わらず、あっという間に満員になり、鉄道はどの車両も立錐の余地がないほどにぎゅうぎゅう詰めなります。しかし、家族を大切に思う気持ちが強い中国の人々は、どんなに大変でも家族と一緒に春節を祝いたいという強い思いがあるのです。

  家々では、門の両側に春聯(チュンリエン)(2枚の赤い紙に一対の縁起の良い言葉を書いたもの)を貼り、みんなで餃子を食べて眠らずに元日を迎えます。年男と年女は新しい赤い服や下着などを身に着るという習慣もあります。また、幸運を外に逃してしまうから1日から5日までは掃除をしたり、ゴミ出しをしてはいけないとも言われています。


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