観客満足度ランキング

■'10年7月3日(土)公開作品

■'10年7月3日(土)公開作品
20、30代のカップルや40、50代の男性を中心に支持されたコメディ『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』が第1位。全米でコメディ作品としての興行収入を塗り替える新記録を打ち立てた本作だが、当初は日本での公開は未定だった。そこで映画を愛する人たちがネットなどで公開を呼びかける署名活動を行い、上映が決定したという経緯があった。また本作にカメオ出演しているトッド・フィリップス監督にも要注意だ。そして製作が決定した本作の続編もぜひ日本で公開して欲しい。第2位は織田裕二主演の前作から7年ぶりとなる人気TVドラマの劇場版第3弾『踊る大捜査線 THE MOVIE3…』。20代を中心に、カップルや家族連れからも好評。出口調査では、「公開を心待ちにしていた」との声が聞かれ、小学生から60代まで、多くの観客が劇場に詰め掛けた。TVドラマから始まり、劇場版、スピンオフ作品など、“踊る”シリーズを通して根強いファンを獲得して来た作品だけに、動員ランキングでも堂々第1位を飾っている。『2』で確立した動員記録1260万人を打ち破るのかにも注目したい。第3位は、三億円事件をテーマに描いた『ロストクライム -閃光-』。40代以上の観客から特に高い満足度を集めている。


■'10年6月26日(土)公開作品

■'10年6月26日(土)公開作品
昨年公開されロングランヒットを飛ばした『SRサイタマノラッパー』の続編となる『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』が第1位に輝いた。前作に引き続き入江悠監督が手掛けた本作は、レコード屋もクラブもない群馬の田舎町で暮らす女性5人が、かつて結成していたラップチーム“B-hack”の再結成ライヴを目指して奔走する青春HIPHOP映画。観客からは、「前作とはまた違う味があり、若者が日々感じる些細なことをきちんと描いている」「日常の中で思うことを言葉にして表現する大切さを学んだ」「興味がなかったのに、観たらラップを好きになった」など、多くの若者から支持され、前作の満足度(86.7点)を塗り替える、90.9点という高得点を記録した。第2位は同点で2作品が並んだ。『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち』は、タンゴの黄金期を築いたスターたちのコメント、アルバム収録やコンサートの模様を追った記録。アンケート調査では、「自分と同年代のマエストロが一線で活躍している姿に感銘を受けた」「音楽だけでなく、南米の街並みや人々の暮らしを見ることもできるので、多面的な面白さがある」など、年配の観客を中心にタンゴを愛する観客から好評。続いて『宇宙ショーへようこそ』は、小学生5人が宇宙へ冒険するSFアニメーション。「キャラクターや宇宙の景観などデザインが個性的で斬新。テーマパークにいるかのようにワクワクした」など、子どもから大人まで幅広い層から支持された。


■'10年6月19日(土)公開作品

■'10年6月19日(土)公開作品
劇場版“超・電王”シリーズ3部作の最後を飾る、『…EPISODE YELLOW お宝 DE エンド・パイレーツ』がトップを飾った。本作の主人公は、世界各地の“お宝”を追い求める仮面ライダーディエンド。出口調査では、男性からも女性からも世代を超えて大好評。シリーズ1作目『EPISODE RED』(88.0点)から、2作目『EPISODE BLUE』(89.5点)と、徐々に満足度を上げ、遂に3作目では劇場版『仮面ライダー』シリーズ最高得点となる満足度90.5点を叩き出し首位に立った。なお、8月には『仮面ライダーW フォーエバー AtoZ 運命のガイアメモリ』の公開が控えている。第2位は、瀬戸内海にある小さな島の人々の生活と、原発反対運動に密着したドキュメンタリー『祝(ほうり)の島』。観客からは、「島に住む人たちの深刻な思いだけでなく、ユーモアもあるので、子どもが観ても分かりやすい」「島の生活の描写が上手い。視覚的にも若い人の興味を引く作品になっている」などのコメントが聞かれた。第3位には、沖縄の竹富島を舞台に描く人間ドラマ『星砂の島のちいさな天使~マーメイド スマイル~』が入り、再び邦画が盛り返す結果となった。観客動員では、『仮面ライダー』が第2位に入り、3週続けて首位を守った『告白』は、公開16日間で動員100万人を突破している。


BOX 袴田事件 命とは

■'10年6月12日(土)公開作品
トップを飾ったのは、1974年ザイール(現在:コンゴ)で行なわれた伝説の音楽祭“ザイール'74”の全貌を記録した『ソウル・パワー』。本作は、米国の黒人ミュージシャンとアフリカのミュージシャンたちが、“故郷”アフリカで大規模な音楽祭を開催するという、歴史的な一大イベントで、天才ボクサー、モハメド・アリとジョージ・フォアマンの世界タイトルマッチの前座として3日間に渡って開催された音楽フェス。アンケート調査では、「黒人差別があった時代のアフリカでこの音楽祭を開催したことは素晴らしい」「ジェームズ・ブラウンの一言一言を噛み締めながら観ていた」「自分のアイデンティティに誇りを持つ彼らを観て胸がいっぱいになった」「舞台裏までカメラを回しているので、ステージに上がる直前の出演者の表情を鮮明に観る事ができて興奮した」「音楽を愛する全ての人に観て欲しい。特にブラックミュージック好きにはたまらない作品」など、音楽に関心の高い観客を中心に支持を集めた。第2位はマイリー・サイラス主演の青春ドラマ『ラスト・ソング』が入った。続いて第3位には、日本でも人気の高い韓国の俳優キム・ミンジュンとソ・ドヨンが主演を務め、『トロッコ』の川口浩史監督による『チョルラの詩』が入った。


BOX 袴田事件 命とは

■'10年6月5日(土)公開作品
話題作『セックス・アンド・ザ・シティ2』や『告白』など、大作が揃って公開される中で高い満足度を集めたのは、現役の医師である大鐘稔彦の同名ベストセラー小説を映画化した『孤高のメス』。堤真一主演で医療制度の問題を扱った本作は、30代、40代を中心に世代を超えて支持を集め、社会派ドラマが2週続けてトップに立った。第2位は、仮面ライダーNEW電王が活躍する“超・電王”シリーズ3部作の第2弾『仮面ライダー…EPISODE BLUE』。第1段『EPISODE RED』(満足度88.0点)では、音楽と映像に高い満足度をつける観客が多かったのに比べ今回はストーリー、演出に評価が集まり、89.5点を記録。 19日公開の第3弾『EPISODE YELLOW』では、果たして首位を飾ることができるのか注目したい。第3位は、世界中の女性を虜にした『SATC』の続編となる『セックス・アンド・ザ・シティ2』がランクイン。91.5点という高得点をマークした前作に対し、ストーリーと映像でやや評価が落ちる結果に。観客動員ランキングでは、遂に『アリス…』が首位から後退、中島哲也監督の新作『告白』がトップに。松たか子主演の本作は、「観終わったあと、ショックのあまりしばらく席を立てなかった」という観客の声があり、出口調査では賛否両論。満足度ランキングでは8位に入った。


BOX 袴田事件 命とは

■'10年5月29日(土)公開作品
第1位は、実際に起きた“袴田事件”を基に作られた『BOX 袴田事件 命とは』。本作は高橋伴明監督が1966年に起きた事件を基に元裁判官の視点から描いた社会ドラマ。出口調査では、「人が人を裁くことの難しさについて考えさせられた」「裁判員制度が始まり、人を裁くことがあり得る今の時代だからこそ、これからを担う若者に観て欲しい」「一人の人間の人生を終わらせてしまう社会制度を見直すべきではないかと考えさせられた」「事実を基にドキュメンタリータッチで描かれていていて、大げさではなくリアルで真実味がある」「正義を貫くことの難しさと、人を裁く立場にいる人も、裁かれていることを知った」など、作品と向き合い自分の感じたことを真剣な表情で話す観客の姿が印象的だった。第2位は夢を叶えるため会社員から鉄道の運転士へと転身した男性の奮闘を描いた『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』。中井貴一主演で日本最古の一畑電車に憧れ、運転士になる夢を49歳にして叶えた男性の物語。観客からは、「主人公と同じ年齢なので、自分を見つめ直すきっかけになった」「しみじみとした静けさの中に人の温かさを感じられる作品だった」「人間の根本にある人に対する思いやりや優しさにあふれた物語」「都会で生活しているので、出雲の景色や四季折々の映像に心を打たれた」など、年配の方を中心に幅広い世代から好評だった。第3位には、人気の同名ゲームを基にオリジナルストーリーで実写化した『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』が入った。


春との旅

■'10年5月22日(土)公開作品
日本映画界を代表する名優、仲代達矢9年ぶりの主演作『春との旅』が首位に立った。自分の行き場を求めて旅に出た老人とその孫・春の物語で、監督は『愛の予感』などで海外からも高い評価を受ける小林政広。公開初日の新宿バルト9では、小林監督、仲代、徳永えりら出演者による舞台挨拶が行なわれた。上映後の出口調査では、「自分の生活や仕事で余裕がないと思うけれど、少しでも多くの若い人に観て欲しい」と話す70代の女性や、「家族のありがたみを再認識させられた」とコメントする30代の男性など、年配の方を中心に高い支持を集めた。第2位は、市原隼人と高良健吾がボクサーを演じた『ボックス!』。高校のボクシング部を舞台に、幼馴染みのふたりがボクサーとして成長していく姿を描いた青春映画。(タイトルの“ボックス”とは、ボクシングの試合で、レフェリーがかける試合開始の合図)。観客からは、「男同士の友情がカッコよく、自分もあんなふうになりたい」など、10代・20代から共感を呼んだ。第3位には、『仮面ライダー』の新作を、仮面ライダーゼロノス、NEW電王、ディエイドの順で3作品連続公開する第1段目、『仮面ライダー…THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE RED ゼロのスタートウィンクル』が入った。


書道ガールズ!! -わたしたちの甲子園-

■'10年5月15日(土)公開作品
成海璃子主演による異色の団体競技“書道ガールズ甲子園”の誕生秘話を描いた『書道ガールズ!!-わたしたちの甲子園-』が第1位。愛媛県四国中央市を舞台に、町おこしのため画期的なパフォーマンスを書道に取り入れ披露した学生たちの実話を基に作られた物語。出口調査では、「若者が社会問題にどのように取り組んだのかというところに焦点を当てたストーリーがいい」「成海璃子など若手俳優のフレッシュな表情と、金子ノブアキのユルいキャラはツボにハマった」「こんなスタイルの書道を私もやってみたい」などの声が聞かれ、カップルで来場した人たちや家族連れからも好評だった。第2位は、香港映画の巨匠ジョニー・トー監督の最新作『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』。本作は、愛する者を惨殺された元殺し屋の復習を描いたハードボイルド・アクション。観客からは、「男の哀愁を感じる」「同じ男として見て芯のぶれないカッコよさがある」「最後まで緊迫感を途絶えさせず、余韻を残す演出は素晴らしい」「ジョニー・トー監督の集大成と言える作品」など、男性から圧倒的な支持を集めた。第3位には命がけで撮影した映像を世界に配信するビデオジャーナリストの活動を追った記録映画『ビルマVJ 消された革命』が入った。


劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル

■'10年5月8日(土)公開作品
第1位は、仲間由紀恵と阿部寛の主演による人気TVシリーズ『TRICK』の映画化第3弾『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』。シリーズ開始から10周年とあって多くの観客を魅了してきた本作は、「スタートから10年経っても変わらない魅力がある」など、ファンからも好評。劇場版3作品の中ではシリーズ最高となる満足度88.7点を記録し、劇場版3作品全てが、公開週の満足度ランキングのトップに立つ快挙を達成した。第2位は、幅広い年齢層から支持された『ホームレス・ワールドカップ』。本作は、'03年から毎年開催されている選手全員がホームレスで行なわれる、ミニサッカーの世界大会に出場する選手たちの姿を追ったドキュメンタリー。今年はブラジルのリオで開催される本大会には、日本代表として“野武士ジャパン”が'04年と'09年に出場を果たしている。第3位には、機械と戦う9体の人形たちの冒険を描いた、ティム・バートン製作による『9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~』が入り、第4位には、キャメロン・ディアス主演の『運命のボタン』がつけた。動員ランキングでは、依然『アリス・イン・ワンダーランド』が首位を独走中。9週連続1位という輝かしい記録を打ち立てた『アバター』を抜くことが出来るか注目したい。


川の底からこんにちは

■'10年5月1日(土)公開作品
単館上映ながら高い満足度を集めトップに立ったのは、『愛のむきだし』で注目を集めた満島ひかり主演の『川の底からこんにちは』。仕事にも人生にも“妥協”して生きる主人公が、病気で倒れた父の営むしじみ加工工場を立て直しながら懸命に生きる姿を描いた作品。出口調査では「タイトルとは全然違う印象を受けるパワフルな映画だった」「ストーリーが独創的で、社会を下から見ているのが面白い」「主人公のがんばる姿に共感。“がんばるしかない”というメッセージは自分の日常にも通じるので影響力があった」など高評価を集め、主演の満島ひかりの演技についても、「狂気とユルさを演じ分ける上手さがあって本当にスゴい女優」「すべてをさらけ出した演技でパワーを感じる」など多くの観客が絶賛している。第2位は人気ユニット・矢島美容室を主人公にした『矢島美容室 THE MOVIE~夢をつかまネバダ~』。観客からは、「常に音楽が流れていて賑やかで、楽しい気分になった」「歌が多くミュージカル調な演出で、歌と台詞のバランスがいい」「主演の3人が歌うシーンでは自分も体を動かして歌いそうになった」など、子どもから大人まで世代を超えて支持を集めた。第3位には、哀川翔主演の『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』が入った。


劇場版 銀魂 新訳紅桜篇

■'10年4月24日(土)公開作品
91点台の高得点をマークし首位に立ったのは、空知英秋による人気コミックを映画化した『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』。宇宙人の襲来を受け、価値観の変わってしまった江戸を舞台に、万事屋を営む坂田銀時ら登場人物たちの活躍を描くSF時代劇風コメディで、「週刊少年ジャンプ」に現在連載中。TVアニメ化もされた人気作だ。公開初日は、“銀魂”に登場する人物に扮した女性の姿もあり、各劇場には初回から大勢の観客が足を運んだ。アンケート調査では、「こんなに笑ったアニメは初めて」「映画になっても“銀魂”らしさが出ていてよかった」「銀ちゃんがカッコよくて素敵な時間を過ごせた」など、ファンを中心に圧倒的な支持を集め、91.4点の高得点をたたき出した。また多くの女性から、「もう一回観たい!」と熱い声も上がっていて、驚異的な動員数を記録しそうだ。第2位は、剣道に青春を懸ける高校生ふたりの成長を描いた『武士道シックスティーン』。実力派若手女優の成海璃子と北乃きいが共演した本作。アンケート調査では、「成海璃子の演じる、純粋で真っ直ぐな主人公を観ていて清々しい気持ちになった」「主演ふたりの演技が素晴らしい。ふたりとも作品によって全く違う印象を受けるので驚いた」などのコメントがあり、俳優、演出の項目で特に高い満足度を集めている。第3位には、内藤泰弘による原作を映画化した、近未来の惑星を舞台に、凄腕ガンマンの活躍を描いたSFガンアクション『劇場版トライガン Badlands Rumble』が入り、アニメ2作品が健闘しトップ3入りを果たしている。また、全体的に見ると3週続いて邦画に勢いがあり、首位を独占している。


のだめカンタービレ 最終楽章 後編

■'10年4月17日(土)公開作品
上位5作品が90点台をマークするハイレベルな戦いの中で、第1位に輝いたのは、上野樹里と玉木宏主演による、人気TVドラマを2部作で映画化した『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』。二ノ宮知子の漫画を原作に、TVドラマ化した『のだめカンタービレ』の映画版。ピアノの天才的な才能を持つ野田恵こと、主人公“のだめ”の成長と恋愛を描いた本作は、'09年12月に公開された『前編』で多くの観客から、「早く後編が観たい!」と、熱いラブコールが贈られていた。公開初日に行なった出口調査では、「自分に置き換えて観いたので何度も泣いてしまった」「主人公が困難を乗り越えていく部分は、原作やTVドラマ以上に分かりやすく描いている」など、若い女性を中心に高い満足度を獲得。『前編』の満足度90.5点を超える高得点でフィナーレを飾った。第2位は、副島喜美子のノンフィクション『育子からの手紙~十五歳、ガンと闘った日々』を原作に、舞台を現代に置き換えて映画化した『育子からの手紙』。第3位には、北朝鮮を脱北した者が直面するリアルな日常とその実情を描いた『クロッシング』が入り、2作品が単館上映ながらもトップ3に入る健闘を見せた。


ソラニン

■'10年4月10日(土)公開作品
『シャッター アイランド』や『第9地区』など、話題の超大作が公開される中でトップを飾ったのは、井上真央主演のラブ・コメディ『ダーリンは外国人』。原作は、国際結婚をしたカップルの、ユニークな日常を綴った小栗左多里の人気コミックエッセイ。出口調査では、「映画の中のふたりを観て、国際結婚に対するイメージが変わった」「自分と葛藤し成長する、ひとりの漫画家のドラマとして観られた」「トニーと一緒になって、自分も日本の良さを実感できた」「彼女を温かく見守るという日本人にはない外国人の姿勢に感心した」など、多くの女性から高い満足度を獲得した。一方、男性からは、「“結婚”という行為そものもに対する強いメッセージ性がある作品なので婚活している人にもオススメしたい」と言う感想や、外国の方からは「アメリカ人と日本人の生活習慣の違いは私も感じることなので共感した」太鼓判を押す声もあった。第2位は、ヨットにかける高校生の青春を描いた『海の金魚』。本作は、心を閉ざしたふたりの高校生が、鹿児島で行なわれている“火山めぐりヨットレース”に挑む姿を描いたもの。「境遇の異なる高校生たちが一つになっていく姿は泣ける」「前向きになれる映画。新生活の始まるこの時期にピッタリだと思う」など、主人公と同じ同世代の共感を呼んでいる。第3位には、幕末の偉人“吉田松陰”の生き様をひとりの女性の視点から描いた伝記映画『獄<ひとや>に咲く花』が入った。マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオのコンビが描く脅威の謎解きミステリー『シャッター アイランド』は、観客動員ランキングでは、首位に立つも、満足度では、ストーリーの項目が振るわず、8位に。アカデミー作品賞にノミネートされたSF映画『第9地区』は、男性からは好評だったが、リアルな映像に女性陣からの票を集められず、7位という結果に。


ソラニン

■'10年4月3日(土)公開作品
洋画の新作公開が無く、邦画6作品による首位争いとなったランキング結果は、若者たちの夢と現実を描いた『ソラニン』がトップに輝いた。原作は浅野いにおの同名コミックで、主演に宮崎あおいと、出演作が相次いで公開されている若手実力派の高良健吾を迎え、音楽をモチーフに、現代を生きる若者のリアルな姿を描き出している。劇場には多くの若者が詰め掛け、「笑いあり感動ありで文句なしの作品」と絶賛する声が聞かれた。また、根強い人気を誇るコミックが原作とあって、原作コミックのファンだと話す観客も多く、「原作に忠実で感激した」「ベース担当の近藤洋一は原作にソックリで、全体的に良いキャスティングだった」など、熱くコメントする姿もあった。第2位は若手俳優、池松壮亮と忽那汐里の共演によるラブストーリー『半分の月がのぼる空』。原作は電撃文庫から刊行されている橋本紡の同名小説で、これまでにもTVアニメ化や実写ドラマ化など様々な分野で作品化されてきた人気作。出口調査では、意外性のあるストーリー展開と、医者役の大泉洋に関するコメントなど、俳優の項目で高い満足度を集め、世代を超えて支持された。第3位には、高橋克典主演によるサスペンス・コメディ『誘拐ラプソディー』が入っている。


やさしい嘘と贈り物

■'10年3月27日(土)公開作品
84点代に上位4作品が入る激戦となった満足度ランキングは、一組の男女の人生最後の恋を描いた『やさしい嘘と贈り物』がトップに輝いた。本作は、ハリウッドを代表するベテラン俳優、マーティン・ランドーとエレン・バースティンの共演で贈る、ある家族の物語でもある。出口調査では、「思いがけないストーリー展開に驚いた」「これは変わることのない本当の愛の形だと思った」「家族との繋がりを通して“老い”をポジティブに描いた希望の持てる作品」「高齢化社会の問題を面白い角度から見せている」など、世代を超えて高い満足度を獲得した。また、本作が初監督となる24歳のニック・ファクラー監督には、「独特な着想と、際立った演出が素晴らしい」とのコメントもあり、今後の活躍に注目したい。第2位は、マット・ディロンやジャン・レノなど豪華俳優陣が出演した『アーマード 武装地帯』。アーマード・トラックとは、装甲現金輸送車のことで、大金の強奪を企む男たちを描いた犯罪サクペンスアクションだ。観客からは、「演技力に定評のある役者が多数出ているので、緊迫していく心理描写がよく伝わってきた」「ストーリーにのめり込ませる巧妙なサスペンスがいい」「犯罪がどのような方向に向かうのか終始ドキドキさせられた」など、男性を中心に好評。第3位には、母性で愛と平和を訴える過激女流画家の実像を描いた『桃色のジャンヌ・ダルク』が入った。


息もできない

■'10年3月20日(土)公開作品
90.5点の高得点で見事、第1位に立ったのは、取り立て屋の主人公と女子高生のふたりが織り成す人間ドラマ『息もできない』。本作は、個性派俳優ヤン・イクチュンの初の長編作品で、彼が監督、製作、脚本、編集、出演と5役を担当した意欲作。また、ロッテルダム国際映画祭グランプリ、東京フィルメックスのグランプリほか20以上の映画賞を受賞し、映画ファンの間では注目されていた1作だ。出口調査では、目頭を押さえて劇場から出てくる人や、作品について熱く語る観客の姿も見られ、男性を中心に高い満足度を獲得した。第2位は、実話を基に登山家の過酷な運命を描いた『アイガー北壁』。ヨーロッパ最後の難所と呼ばれたアイガー北壁に挑んだ人間の勇姿を描いた本作は、山が好きだという多くの観客から絶大な支持を集めてランクイン。第3位には、17人の歴代プリキュアが勢揃いしたTVアニメの劇場版『プリキュアオールスターズDX 2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!』が、子どもたちのハートをがっちり掴んでランクイン。観客がミラクルライトを持って“プリキュア”を応援するという観客参加型も定着しつつあり、満足度ランキングでは、上位に入る常連となってきているシリーズ作品だ。観客動員では、映画『ドラえもん』を筆頭に、『プリキュア…』が続き、アニメ作品が健闘している。


プリンセスと魔法のキス

■'10年3月13日(土)公開作品
接戦となった満足度ランキングの首位に立ったのは、藤沢周平原作、北川景子主演の時代劇『花のあと』。本作は、江戸時代を舞台に仇討ちを果たす女性の姿を描いた作品。出口調査では「時代劇だが、信念を貫く強い女性を描いていて現代にも通じるところがある」「北川景子が見事な剣さばきを披露していて、よく練習したということが伝わってくる」など、年配者を中心に高い満足度を集めた。また、原作ファンだと言う男性は「細やかなところまで原作小説を見事に表現している」と太鼓判を押していた。第2位は仲里依紗主演の『時をかける少女』。これまでに何度も映像化されてきた筒井康隆の小説を、新たなストーリー展開で描いた作品。アンケート調査では「制約された条件の中で青春の輝きを巧みに表現している」「続編のような新たなストーリーが展開されるので、原作ファンにも楽しめる」など、20代から40代を中心に世代超えて好評だった。第3位には、深夜に放送され人気を博したTVアニメ『東のエデン』の後日談を、劇場版第2部作として描いた内の完結編となる『東のエデン 劇場版 II Paradise Lost』が、10代、20代の若者から圧倒的な支持を集めてランクインを果たした。


プリンセスと魔法のキス

■'10年3月6日(土)公開作品
ディズニー制作の手描きによる長編アニメーション『プリンセスと魔法のキス』がトップを飾った。本作は、蛙と王女の童話をモチーフに、夢を追う自立した女性と蛙になった王子の冒険を描いた物語。出口調査では、「主人公がとっても可愛いくて、トランペットを吹くワニなどキャラクターが面白い」など、子どもから高い満足度を集め、大人からは、「久しぶりにCGを使わないディズニーらしい作品で満足した」「物語の設定はファンタジーだが内容は現実的で、メッセージ性のあるところが良い」と好評。子どもが楽しめるキャラクター設定と、大人向けのストーリーが、世代を問わず支持される要因となったようだ。第2位は、春休みの恒例映画として定着している映画版『ドラえもん』の30作目となる『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』が入った。今作ではドラえもんとのび太などおなじみの仲間たちが、海の世界を舞台に活躍する冒険活劇で、子どもたちからは、「ジャイアンがいつもよりカッコよくてもっと好きになった」「地球を大切にしようと思った」など大人気。アニメ作品2本が上位に入る結果となった。第3位には、戸田恵梨香と松田翔太主演の人気シリーズ完結編となる『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』が、若者を中心に支持を集めてランクインした。


悲しみよりもっと悲しい物語

■'10年2月27日(土)公開作品
多くの女性から支持された切ない純愛物語『悲しみよりもっと悲しい物語』が第1位に立った。本作は日本でも人気のある、韓国の俳優クォン・サンウ主演のラブストーリー。出口調査では「意外性のあるストーリー展開と結末に大満足」「自分よりも彼女の幸せを願う主人公の姿に胸を打たれた」など、女性を中心に高い満足度を集めた。第2位は本年度のアカデミー賞に、作品賞と主演女優賞の2部門でノミネートされている『しあわせの隠れ場所』。観客からは、「心が洗われた」「実話とは思えないほどドラマチックなストーリ展開だった」「自分の将来や進路について考えさせられた」「社会や政治、人間の欲などを描いた深い作品」「ストレートな作品でストレートに感動した」などの声が聞かれ、世代を超えて支持された。また、本作でゴールデングローブ賞のドラマ部門主演女優賞を受賞している主演のサンドラ・ブロックについては、「表情豊かな演技が素晴らしい」「強気な女性を演じていてハマリ役」など、絶賛する声があがっている。第3位には、人気TVアニメの劇場版第5弾となる『超劇場版ケロロ軍曹 誕生!究極ケロロ 奇跡の時空島であります!!』が入った。


コララインとボタンの魔女 3D

■'10年2月20日(土)公開作品
第1位はカップルや家族連れから支持された『コララインとボタンの魔女 3D』。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』を手掛けたヘンリー・セリック監督が、ボタンの瞳をした奇妙な人々が暮らす別世界に迷い込んだ主人公コララインの冒険を描いた、ダークなファンタジー・アニメーション。出口調査では、「ハラハラドキドキした」という子どもたちや、「家族愛をテーマに、主人公の内面の葛藤など、微妙な心情を巧みに描いている」など、大人からも好評で、項目別には年齢を問わず3D映像に高い満足度が付けられている。観客動員ランキングで、トップを爆走中の『アバター』然り、今年も3D作品から目が離せない。第2位は、メリル・ストリープ主演の『恋するベーカリー』がランクイン。本作は、大人の恋と人生の伝道師として女性から絶大な支持を得ているナンシー・マイヤーズ監督が自立した女性を主人公に描いたヒューマン・ドラマで、世代を超え多くの女性からの共感を呼んだ。第3位は、土偶の神様が妖怪を退治する異色特撮ラブ・コメディ『きょーれつ!もーれつ!!古代少女ドグちゃんまつり!…』。『片腕マシンガール』などでカリスマ的な人気を誇る井口昇監督の新作が、レイトショー上映ながらも健闘を見せて上位につけた。


ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー

■'10年2月13日(土)公開作品
第1位はディズニーが贈るミュージカル映画『ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー』。TVドラマ『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』を映画化した本作は、普通の女の子とアイドルのふたつの顔を持つヒロイン、ハンナ・モンタナに起こるハプニングを描いた作品。主演のマイリー・サイラスは、アメリカを代表する人気アイドルで、日本のティーンにも認知度は高く、その人気ぶりは、昨年公開された『ハンナ・モンタナ/ザ・コンサート 3D』の出口調査で、参考作品ながらも95.5点という高い満足度を記録したことで実証済みだ。アンケート調査では、「ハンナが悩みながらも周りの人々に支えられて、自分の進む道を決める姿に心を打たれた」「踊りたくなるようなノリの良い曲が大好き」「今度は友達と一緒に観に来たい」など、小、中学生を中心に絶大な支持を集めた。また子どもの付き添いで来たという親からは、「子ども向けの作品だが観ると元気が出る」「親子の愛情を感じるストーリーなので、家族と観ていて、感動が大きかった」と好評だった。第2位は、韓国で爆発的ヒットを記録したハートフル・コメディ『過速スキャンダル』が、3位に自閉症の特徴を家族の視点から描いた『星の国から孫ふたり』が入った。


インビクタス/負けざる者たち

■'10年2月6日(土)公開作品
トップに立ったのは、昨年公開された『チェンジリング』『グラン・トリノ』も記憶に新しいクリント・イーストウッド監督の最新作『インビクタス/負けざる者たち』。実話を基に南アフリカの大統領と弱小ラグビーチームの軌跡を描いた本作は、これまでに数々の映画賞を受賞してきたイーストウッド監督だけに、幅広い世代の観客から高い満足度を獲得した。また、C・イーストウッド監督と、先週の満足度ランキングで1位になった『おとうと』を手掛けた山田洋次監督のふたりは、'30年と'31年生まれと歳も近く、大御所のふたりに向けて観客からは「これからも作品を作り続けて欲しい」と言う声が上がっている。第2位は、谷川流のライトノベル『涼宮ハルヒ』シリーズを映画化した『涼宮ハルヒの消失』。TVアニメで爆発的な人気を博した『涼宮ハルヒの憂鬱』の続編となるSF学園ドラマで、10代・20代から圧倒的な支持を集めた。また、公開初日は都内の上映劇場で満席になる盛況ぶりを見せ、小規模での公開館数ながらも、観客動員ランキングでは、第7位に入る好スタートを切っている。第3位には、韓国で大ヒットを記録した歴史ラブロマンス『霜花店(サンファジョム)-運命、その愛』が入った。観客動員ランキングで首位を走る『アバター』の勢いは今だ衰えず。動員は600万人を突破している。


おとうと

■'10年1月30日(土)公開作品
『オーシャンズ』や『サロゲート』、『Dr.パルナサスの鏡』など、全国公開の話題作が公開される中でトップに立ったのは『手のひらの幸せ』。歌手・布施明が自身のコンサートで朗読した童話を映画化したもので、公開初日の有楽町スバル座には、加藤雄大監督や原作者の布施明、主演を務めた浅利陽介ら出演者による舞台挨拶が行なわれた。昭和30~40年代を舞台に、身寄りを亡くした兄弟の絆を描いた本作は、「自分と同じ世代の人々の話なので身近に感じられ共感した」などのコメントが寄せられ、年配者から特に高い満足度を集めた。続いて第2位は、女性を中心に支持された、諏訪敦彦監督とイポリット・ジラルド監督による日仏合作の『ユキとニナ』。主演のノエ・サンピの台詞は全て即興という変わった演出方法で、観客からは「複雑な感情を抱く主人公ユキの演技はとてもリアルでドキュメンタリーを観ているようだった」など、演技を絶賛するコメントが多く聞かれた。第3位には、新宿ミラノ座に大勢のファンが殺到し、舞台挨拶の回には立ち見の出る1000人以上の観客が詰めかけたアニメ『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』が入った。観客動員数ランキングでは『アバター』が首位をキープ。1位の座を奪う作品は何か注目したい。


手のひらの幸せ

■'10年1月23日(土)公開作品
『オーシャンズ』や『サロゲート』、『Dr.パルナサスの鏡』など、全国公開の話題作が公開される中でトップに立ったのは『手のひらの幸せ』。歌手・布施明が自身のコンサートで朗読した童話を映画化したもので、公開初日の有楽町スバル座には、加藤雄大監督や原作者の布施明、主演を務めた浅利陽介ら出演者による舞台挨拶が行なわれた。昭和30~40年代を舞台に、身寄りを亡くした兄弟の絆を描いた本作は、「自分と同じ世代の人々の話なので身近に感じられ共感した」などのコメントが寄せられ、年配者から特に高い満足度を集めた。続いて第2位は、女性を中心に支持された、諏訪敦彦監督とイポリット・ジラルド監督による日仏合作の『ユキとニナ』。主演のノエ・サンピの台詞は全て即興という変わった演出方法で、観客からは「複雑な感情を抱く主人公ユキの演技はとてもリアルでドキュメンタリーを観ているようだった」など、演技を絶賛するコメントが多く聞かれた。第3位には、新宿ミラノ座に大勢のファンが殺到し、舞台挨拶の回には立ち見の出る1000人以上の観客が詰めかけたアニメ『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』が入った。観客動員数ランキングでは『アバター』が首位をキープ。1位の座を奪う作品は何か注目したい。


今度は愛妻家

■'10年1月16日(土)公開作品
2010年1月15日、16日公開の映画満足度ランキングを発表。トップを飾ったのは、豊川悦司と薬師丸ひろ子の共演で、ある夫婦の物語を描いた『今度は愛妻家』。監督は『世界の中心で、愛をさけぶ』を手掛けた行定勲で、“40代の夫婦”をテーマに描いた人間ドラマだ。出口調査では、「笑いと涙と感動の3 大要素がぎっしり詰まっていた」と、40代の夫婦や20代の若いカップルから高い満足度を集めた。また、「最初から最後まで泣きっ放し。ハンカチなしでは観られない」と、涙目でコメントする観客の姿もあり、「泣ける」との声が多く聞かれた。続いて第2位は、TVの深夜枠で放送され人気を博したflashアニメの劇場版第3弾『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 ~http://鷹の爪.jp は永遠に~』と、主演の臼田あさ美が、双子の姉妹を一人二役で演じたラブコメディ『ランブリングハート』の2作品が入った。『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3~』は、謎の秘密結社、鷹の爪団の活躍を描いた脱力系コメディ。お台場のシネマ メディアージュでは監督、脚本、キャラクター・デザインから声優も務めるFROGMANによる舞台挨拶とサイン会が行なわれ20、30代の若者が詰めかけた。出口調査では、「TV版にはないスケールのデカさがいい」「CGによる映像が素晴らしい反面、手抜き感のある面白さがそのまま映画になっていてよかった」と、ファンからも絶大な支持を獲得。6ヶ月のロングラン上映を打ち立てたシリーズ前2作に並ぶ記録が期待できそうだ。


ソフィーの復讐

■'10年1月9日(土)公開作品
新年第1弾の満足度ランキングを発表。単館上映の新作公開が目立つ中、首位に立ったのは国際派女優チャン・ツィイーと韓国の人気スター、ソ・ジソブが共演したロマンティック・コメディ『ソフィーの復讐』。日本でも人気のふたりを目当てに来場する観客も多く、30~50代の女性を中心に好評だった。また家族連れやカップルの姿も見られ、ハリウッド映画のコメディとは一味違ったアジア発のラブコメが人気を集めた。第2位は、個性的な男女が織成す一風変わった恋物語『(500)日のサマー』。大胆な編集手法やおしゃれな映像に現代版『アニー・ホール』という声も聞かれ、若者を中心に支持を集めてランクインした。第3位には、ブレイクダンスの世界3大大会のひとつ“バトル・オブ・ザ・イヤー・ファイナル”の'05年大会の模様を追ったドキュメンタリー、『プラネット B-BOY』が入った。観客動員では、'09年の満足度ランキングで見事第1位に輝いた『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』が、公開から11週目にして順位を上げ7位に入る健闘を見せている。前作『マッハ!』では満足度90.0点と高得点をマークした『マッハ!弐』は、映像で高い満足度を集めるも、ストーリーでは評価が割れ8位という結果に終わった。


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