観客満足度ランキング

 	釣りバカ日誌20 ファイナル

■'09年12月26日(土)公開作品
2009年12月23日、26日に公開された新作映画10本による満足度ランキングは、ハマちゃん&スーさんでおなじみの“釣りバカ”シリーズ完結編『釣りバカ日誌20 ファイナル』がトップに輝いた。本作は、西田敏行と三國連太郎の名コンビが贈る人情コメディで、出口調査では「西田敏行と三國連太郎のかけ合いはいつ観ても安心する」「アットホームな空気が好き」など好評の声が寄せられ、シリーズ最高得点となる90.4点を獲得。有終の美を飾る結果となった。第2位はジェームズ・キャメロン監督の最新作『アバター』が入った。未知の惑星パンドラで人間と原住民の遺伝子を掛け合わせた分身(アバター)に意識を送り込んだを男を主人公に描くSF超大作で、上映後の調査では「ファンタジーの世界にどっぷりつかった」「CGか実物なのかわからないくらいのリアリティ」「その場に自分がいるかのような錯覚を覚える」「映画館の大スクリーンで観る価値がある」など映像面を絶賛する声が寄せられる一方、ストーリーやキャラクターにもう一歩、深みを求める声も寄せられた。第3位にはディズニーアニメ映画『ティンカー・ベルと月の石』が入った。


のだめカンタービレ 最終楽章 前編

■'09年12月19日(土)公開作品
トップに立ったのは人気TVドラマを映画化した『のだめカンタービレ 最終楽章前編』。原作は二ノ宮知子の同名コミックで、天才的なピアノの腕を持つ主人公・野田恵こと通称“のだめ”が巻き起こすラブ・コメディ。出口調査では、「映画館がコンサート会場だと錯覚してしまうくらいのめり込んだ」と、音楽の項目に高い満足度を付ける観客が続出。「クラシック音楽が好きで作品に興味を持った」とコメントする年配夫婦や、「子どもはクラシックを聴きに行けないので映画で体験させたいと思った」と言う親の声もあり、幅広い世代が足を運んでいることが特徴的だ。第2位は韓国で社会現象になるほどの大反響を呼び、記録的な大ヒットとなったドキュメンタリー『牛の鈴音』。アンケート調査では30代以上の観客からの支持が高く、自分も昔牛を引いていたと話す60代男性の、「今の時代はお金や欲ばかりだが、そんなモノには構わないという老夫婦の姿勢に感動した」と残した言葉が印象深い。第3位には、2003年に惜しまれつつ解散したロックバンド、ミッシェル・ガン・エレファントの最後のライブの模様を中心に据えたドキュメンタリー『ミッシェル・ガン・エレファント“THEE MOVIE”…』が入り、ドキュメンタリー作品が健闘している。


ONE PIECE FILM STRONG WORLD

■'09年12月12日(土)公開作品
第1位に輝いたのは大人気コミック『ONE PIECE』の劇場版10作目となる『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』。本作は海賊に憧れる主人公ルフィとその仲間たちが繰り広げる冒険活劇で、劇場版としては初めて原作者である尾田栄一郎が製作総指揮としてストーリー、コスチュームなどを手掛けた作品。出口調査では、「仲間との友情に感動。30分に1回は心にジーンと染みるシーンがあった」「アニメとは思えないくらいアクションシーンの迫力満点で鳥肌が立った」と10代から30代の若者を中心に人気を集め、『ONE PIECE』劇場版シリーズとしては最高得点となる91.9点をマークした。また来場者にプレゼントされる本編前のエピソードを描いた0巻も好評で、劇場窓口でチケットと一緒に0巻を受け取った女性のうれしそうな顔が印象的だった。本作は前売り券販売枚数、初日興収ともにシリーズ最高の数字をたたき出しており、今後どこまで動員を伸ばすかにも注目だ。続いて第2位は、メリル・ストリープとエイミー・アダムスが料理で人生を変えた実在の女性を演じた『ジュリー&ジュリア』が入った。第3位には“仮面ライダー”シリーズ最新作『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイドMOVIE大戦2010』がランクインした。


カールじいさんの空飛ぶ家

■'09年12月5日(土)公開作品
ディズニー/ピクサーの最新作『カールじいさんの空飛ぶ家』が91.9点の高得点をマークしてトップに立った。ディズニー/ピクサーとして記念すべき10作目となる本作は、78歳のカールじいさんを主人公に描く冒険ファンタジー。劇場では子どもと来場する家族連れの姿が多く見られ、子どもたちからは「面白かった!」と大人気で満点が続出した。また「子ども向けのアニメかと思ったが、大人の方が断然楽しめる作品だと思う」というコメントもあり、親世代や年配の観客からも好評を集めている。高得点を記録した要因は、幅広い年齢層へのアピールに成功したことだと言えそうだ。第2位は、マイケル・ムーア監督が資本主義をテーマにアメリカ社会に鋭く切り込んだ『キャピタリズム~マネーは踊る~』。これまでにもアポなし取材で銃社会問題や、医療制度問題を暴いてきたM・ムーア監督の最新作とあって注目度は高く、公開初日のTOHOシネマズ シャンテでは2スクリーンで上映され、多くの観客で賑わっていた。第3位には高校生ヤンキーたちの青春を描いた野球映画の第2弾『スラッカーズ 傷だらけの友情』が入り、4位『Girl's Life』、5位『ジャームス 狂気の秘密』と3位から5位をレイトショー上映の作品が独占する結果となった。


東のエデン 劇場版 I The King of Eden

■'09年11月28日(土)公開作品
10代、20代の若者から熱い支持を集めた『東のエデン 劇場版I The King of Eden』が第1位を獲得した。本作は深夜に放送され人気を博したテレビアニメ『東のエデン』の後日談を2部作で描く劇場版の第1部。公開初日のテアトル新宿では舞台挨拶が行なわれ、原作と脚本も務めた神山健治監督と、声を担当した木村良平、早見沙織らが登壇した。出口調査では「TVアニメの続きが気になっていたので公開初日に観に来た」という観客が多く、この日は1日を通して各回で立ち見の出る大盛況。テアトル新宿では初日動員数歴代最高となる2042人を記録する好スタートを切った。続いて僅差で第2位につけたのは浅田次郎の短編小説を映画化した『銀色の雨』。こちらは家族連れで来場する観客も見られ、10代から70代までの幅広い年齢層から好評だった。第3位には、一足早く公開となった全米で驚異的な動員数を記録し話題を集めた『ニュームーン/トワイライト・サーガ』が入った。本作は人間とヴァンパイアの禁断の恋を描いた『トワイライト~初恋~』の続編で、日本の動員ランキングでは第6位に入る健闘を見せている。また今週注目したいのは、参考調査ながら93.1点の高得点を記録した『泣きながら生きて』。本作は'06年にTV放送されたドキュメンタリー番組で、制作スタッフが10年の月日をかけてある中国人家族を追った記録。今回は、番組を観て感動したひとりの学生の働きかけによって、ドキュメンタリー番組を全国の劇場で上映するとう試みが実現。観客からは「親の偉大さを再認識させられた。親からもらった命を大切にしたいと」「日本人として見習うべきことが描かれている」「未来への希望を持つことの大切さを教えられた」「ぜひ若者に観て欲しい。異文化の中の共通点を見出して欲しい」などの声が聞かれ、出口調査では小学生から年配まで世代を超えて高い満足度を集めた。


ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

■'09年11月21日(土)公開作品
上位3作品が89点台で争う混戦となった満足度ランキングの頂点に立ったのは、小池徹平主演のコメディ・ドラマ『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』。問題だらけの“ブラック会社”に就職してしまった主人公の奮闘する姿を通して“人は何のために働くのか”と観る者に問いかける社会派エンターテインメントで、観客からは「今の時代を映した作品で的を得ている」「限界と言いつつもポジティブに考えて仕事をする主人公を尊敬した」など、主人公と同世代の若者から熱い支持を集めた。第2位は、児童虐待をテーマに社会的養護の在り方を描いたドキュメント『葦牙-あしかび- こどもが拓く未来』。出口調査では「親子という関係は一番大切なものだから、どんなことにも負けない強い心を持たなくてはいけないと考えさせられた」「福祉関係者は必見、子どもたちの熱意に応えて欲しい」「この作品が描いていることは、一般的な感覚からは遠い世界かもしれないが、視野を広げる意味でこの作品を観て知って欲しい」という声が上がっていた。第3位には60歳にしてなおカリスマ的な人気を誇るロック・ミュージシャン矢沢永吉の人生の軌跡を追った『E..YAZAWA ROCK』が入り、ドキュメンタリー作品2本が上位に入る健闘を見せている。


テイルズ オブ ヴェスペリア ~ The First Strike~

■'09年10月3日(土)公開作品
第1位に輝いたのは、世界中で人気を博すRPG『テイルズ オブ』シリーズ初の映画化となる『テイルズ オブ ヴェスペリア ~The First Strike~』。本作は魔法の騎士団の活躍を通して、“正義”“覚悟”“責任”というシリアスなテーマを正面から描いた作品。ゲーム版の第1作目は1995年に発売され、現在では日本だけでなく世界中に熱狂的なファンを持つ人気のロールプレイングゲームとして知られている。出口調査では、「単なるゲーム作品で終わらない面白さ」、「登場人物それぞれに信念があり、それ故にぶつかり合ったりするところが作品の魅力」「ゲームの中では解明されないことが映画で判明して満足した」と、男女の偏りなく10代~30代の若者から絶大な人気を集めた。また、「主人公に感情移入して泣けた。ゲームをしてみたくなった」と、ゲームに馴染みのない観客からも高い評価を得ている。第2位は、韓国の人気スター、チュ・ジフン主演の『キッチン~3人のレシピ~』。同居生活を送ることになった3人の不思議な三角関係を描くラブ・ストーリーで、「自然な日常の話だが心に染みる」「結婚していてもトキメキを思い出させてくれた」「料理の映し方など映像がモダンでストーリー以外にも満足」と、特に女性から好評だった。第3位には『片腕マシンガール』の井口昇監督が手掛けた『ロボゲイシャ』が入った。


『あいつはカッコよかった』

■'09年9月26日(土)公開作品
第1位は学園ラブ・コメディ『あいつはカッコよかった』。本作は、韓国の人気俳優、ソン・スンホンが兵役前に出演した最後の作品で、日本では未公開となっていたため、ファンの間では公開が強く待ち望まれていた。上映初日を迎えたシネマート六本木には、大勢の女性客が詰め掛け、「幸せな気持ちになれる作品。しばらく余韻をかみしめていたい」「ドキドキさせて胸がキュンとするストーリーで、女心をつかまれた」と、この日を心待ちにしていた観客のハートをガッチリ捉えた。第2位は、『トランスポーター3』が日本でもシリーズ最高のヒットを飛ばし、現在絶好調のジェイソン・ステイサム主演の最新作『アドレナリン:ハイ・ボルテージ』。前作『アドレナリン』の続編だけに、観客からは両作品を比較したコメントが多く「前作に負けない迫力がありハラハラさせる展開がいい」「ありえない話を映像化していて映画ならではの面白さに満足した」と、20代・30代の男性を中心に支持を集めた。第3位は、主演を務めた小西真奈美のバイタリティあふれるヒロインが好評だった『のんちゃんのり弁』。出口調査に応えた観客の中では、「ごくありふれた日常をドラマチックにかつ面白く描いている」と、若者だけでなく年配の観客からも高い支持を集めている。


『劇場版デュエル・マスターズ 黒月の神帝 ルナティック・ゴッド・サーガ』

■'09年9月19日(土)公開作品
9月の大型連休を迎えた週末に公開された、新作映画14本のトップに立ったのは、子どもたちから絶大な人気を集めた『劇場版デュエル・マスターズ 黒月の神帝 ルナティック・ゴッド・サーガ』。主人公の少年がデュエルと呼ばれる対戦型カードゲームを通じて、仲間やライバルと出会い成長していく物語で、特に小学生の男子から大人気だった。原作は月刊誌『コロコロコミック』で連載中のコミック『デュエル・マスターズ』で、現在TVアニメでも放送され人気を博している。また本作は劇場版第2作目にあたり、『《ロックマン・エグゼ&デュエル・マスターズ》』と題して公開された第1作目『劇場版デュエル・マスターズ 闇の城の魔龍凰(カース・オブ・ザ・デスフェニックス)』で記録した満足度88.6点を大きく上回る、91.0点という高得点で第1位に輝いた。第2位は『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』。現代のアメリカが抱える移民問題を描いた社会派の群像劇で、移民局I.C.E.に所属する主人公を、ハリソン・フォードが熱演。劇場に訪れた20代~70代の観客の中でも特に40代以上の観客から、「アメリカ社会のシビアな面を取り上げた作品で、新たなことを学べ良い勉強になった」「規模が大きくなると良い行いが悪いことになってしまう。正義とは何かと考えさせられた」と、高い満足度を獲得した。第3位にはリュック・ベッソンが製作と脚本を務めた『アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ』が入った。


『火天の城』

■'09年9月12日(土)公開作品
トップを飾ったのは安土桃山時代に建立された安土城の築城を、壮大なスケールと熱い人間ドラマで描いた『火天の城』。主演は今年も数多くの映画に出演し、日本映画界を代表する名優・西田敏行。出口調査では「城を造る棟梁の最後までやり抜く精神力に感銘を受けた」「大工の目線で城を造っていく過程が描かれていて珍しい」「四季がはっきりと演出されていて、山の上から見下ろすシーンは絶景だった」と、作品を鑑賞した10代から80代の観客から好評を得た。中でも40代以上の男性からの評価が高く、「仕事に取り組む姿勢は時代が違えど通じるものがある。働く人にぜひ観て欲しい」という声があがっていた。第2位には黒澤明監督の『羅生門』の原作として知られる、芥川龍之介の小説『藪の中』をベースに、若手実力派の俳優、小栗旬が主演した異色の時代劇『TAJOMARU』が入り、前週に引き続いて、時代劇作品が好調な波に乗っている。第3位は『X-MEN』シリーズのメインキャラクターであるウルヴァリンを主人公にした『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』が、シリーズ最高得点86.2点(『X-MEN』満足度84.3点、『X-MEN2』85.3点、『…ファイナル ディシジョン』85.1点)をマークして満足度ランキングの上位につけた。


『BALLAD 名もなき恋のうた』

■'09年9月5日(土)公開作品
『ALWAYS 三丁目の夕日』などを手掛けた山崎貴監督の新作『BALLAD 名もなき恋のうた』が第1位。SMAPの草なぎ剛と新垣結衣を主演に、戦国時代を舞台に巻き起こる人間ドラマを描いたもので、原作は泣けると話題になったアニメ映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!戦国大合戦』。出口調査では20代の若者から圧倒的な支持を集め、「コメディ要素が多いのかと思ったが、物語の構成が本格的でラスト20分は感動で泣きっ放しだった」など、アンケートに応えた観客の多くが「感動した!」とのコメントを残している。また『クレヨンしんちゃん』の原作と見比べた観客からは、「忠実に再現していて驚いた」「スケールが予想よりも遥かに大きくて見応えがある」と好評。「原作を先に観ると先入観がジャマしてしまうので、観終わった後でアニメも観て欲しい」という声もあった。第2位は『幸せはシャンソニア劇場から』。『コーラス』のスタッフとクリストフ・バラティエ監督が再集結した本作は、年配客を中心に、俳優と音楽での項目が特に高い満足度を記録している。第3位はハワイ・ノースショアにスポットを当てた『HIGH WATER』で、ここのところ満足度ランキングの上位に入ることが多いドキュメンタリー作品が今回もランクインを果した。


『猿田彦土中神社』

■'09年8月29日(土)公開作品
『20世紀少年』や韓国映画『グッド・バッド・ウィアード』など話題作が公開される中、満足度ランキングのトップを飾ったのは、三重県伊勢市にある猿田彦土中神社の完成を記録したドキュメンタリー『猿田彦土中神社』。土中絵画という独自の作品を創作する美術家、鈴木寅二啓之と猿田彦神社によるプロジェクトを追ったもので、出口調査では熱心に感想を話し込む観客の姿が見られ、作品のテーマ性と出演者の項目に高い満足度が寄せられていた。第2位は浦沢直樹のコミックを全3部作として映画化したシリーズの完結編『20世紀少年<最終章>ぼくらの旗』。公開前より原作とは異なる結末に注目が集まっていた本作は、シリーズを追って観て来た観客や、原作コミックのファンも含め、幅広い世代から熱く迎えられた。シリーズごとに満足度を見ると<第1章>85.3点、続く<第2章>85.7点と徐々に点数を上げ、<最終章>ではシリーズ最高となる満足度87.4点でクライマックスを飾った。また公開を心待ちにしていた観客が多く、動員ランキングでは公開第1週目にしてトップに立っている。第3位にはパンクの女王に迫った『パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ』が入り、ドキュメンタリー作品がトップ3内に2作品ランクインする結果となった。


『劇場版 ヤッターマン 新ヤッターメカ大集合!オモチャの国で大決戦だコロン!』

■'09年8月22日(土)公開作品
トップに立ったのはファミリー層から支持された『劇場版 ヤッターマン 新ヤッターメカ大集合!オモチャの国で大決戦だコロン!』。本作は77年~79年にテレビアニメとして放送された『ヤッターマン』を劇場版として映画化したもの。現在も新シリーズを放送中とあって、子どもの頃に夢中になっていた親世代と、リアルタイムでテレビアニメを見ている子どもの両方から人気を集めた。「いろいろなメカが出てくるところがよかった」(7歳・小学生)、「みんなで力を合わせて地球の危機を守るところに感動した」(14歳・中学生)、「ギャグの面白さと感動が絶妙なバランスで組み合わされている」(54歳・主婦)「普段はどの映画を観ても途中で寝てしまうが、初めて最後まで寝ずに観るほど面白かった」(48歳・会社員)とのコメントもあり、夏休みの思い出に子どもと一緒に楽しめる映画として家族連れから高い満足度を獲得した。第2位は、前作『愛のむきだし』で第59回ベルリン映画祭の批評家連盟賞&カリガリ賞をW受賞した園子温監督の最新作『ちゃんと伝える』が入った。公開初日は大勢の女性が劇場へ詰め掛け、初主演となる“EXILE”AKIRAの熱演を絶賛する声が聞かれた。第3位には全米でヒットを飛ばしたリュック・ベッソン製作の『96時間』が入った。


『色即ぜねれいしょん』

■'09年8月15日(土)公開作品
お盆休みに公開された新作5本による満足度ランキングのトップを飾ったのは、みうらじゅんの自伝的な青春小説を、俳優の田口トモロヲが監督した『色即ぜねれいしょん』。主演に高校生バンド「黒猫チェルシー」の渡辺大知を抜擢し、「くるり」の岸田繁、堀ちえみ、リリー・フランキーら多彩な顔ぶれが揃う本作は、「もやもやした青春時代を描いているが最後は爽快感で溢れている」「出演者にミュージシャンが多いけれど、演技に違和感がなく驚いた」「あの年代の繊細な感情が素直に伝わってくる」と20代・30代の若者から絶大な支持を集めた。また、「原作が好きで気になって観に来た」という観客からも「原作を上手く映像にしていた」と好評を博している。第2位は、ブルーズを基に、ロックンロールの創生に多大な貢献を果した、名門チェス・レコードの歴史と、それを支えた人々の栄光と挫折を描いた群像劇『キャデラック・レコード~音楽でアメリカを変えた人々の物語~』が入った。第3位には、リュック・ベッソンが製作・脚本を務めるカーアクションの第3弾『トランスポーター3 アンリミテッド』がシリーズで最高得点となる満足度を記録してランクイン。観客動員ランキングで1位となった『ナイト・ミュージアム2』は、満足度ランキングでは前作を超えられず第4位となった。


『南極料理人』

■'09年8月8日(土)公開作品
第1位に輝いたのは『南極料理人』。8月22日からの全国公開に先がけ、先行ロードショウとなったテアトル新宿では、公開初日に沖田修一監督、堺雅人ら出演者が舞台挨拶に立ち、劇場は立ち見の出る大入りの盛り上がりを見せた。本作は堺雅人演じる料理人が、南極で観測隊員のために料理を奮うという一見シンプルな内容だが、生瀬勝久、きたろうなど個性的な俳優陣が脇を固め、「俳優の個性が出ていて面白い」「終止笑いが絶えなかった」と俳優に関する項目が特に好評。客層は20代、30代の女性を中心に、10代~60代と幅広く、友人同士やカップルでの来場に次いで家族連れでの来場も多く、客層を選ばない、あらゆる世代に受け入れられるストーリーが高い満足度に繋がったようだ。「好きな人と食事が出来ることの幸せを実感した」「舞台は南極だけど温かい気持ちになれた」と笑顔で感想を話す観客の姿が印象的だった。第2位は実在した秋田犬ハチ公の物語を基にハリウッドが制作した『HACHI 約束の犬』。「涙が止まらなかった」と目を潤ませてコメントする観客が続出し、「アメリカ版は話が少し違うが、日本人の心に合ったツボを押さえている」とこちらも好評。第3位には30代の新人監督・松林要樹が約3年にわたる取材を経て、日本人未帰還兵を追ったドキュメンタリー『花と兵隊』が入った。


『サマーウォーズ』

■'09年8月1日(土)公開作品
8月1日(土)に公開された新作14本による満足度ランキングのトップ10は、上位5作品が90点台をマークするハイレベルな戦いとなった。その頂点に立ったのは『時をかける少女』の細田守監督の最新作『サマーウォーズ』。各劇場では次の上映を待つ観客が長い行列を作るなど、大賑わいとなった。「ネットの世界がポピュラーに描かれていて、ストーリーに入り込みやすい」「仮想都市OZの世界が楽しめるメルヘンさが魅力的」「親の有り難みを改めて実感した」「家族の温かい繋がりを感じて涙腺が緩んだ」と、20代を中心に若者から絶大な支持を獲得。客層は若い世代が中心だが、家族連れや年配の観客も見られ、子どもからも高い満足度を得ている。ネットと大家族をテーマにした本作が、ファミリー層など年齢を問わず今後どこまで幅広い世代を取り込めるのか期待したい。第2位はハリウッド映画『セルラー』を、香港アクションの名手ベニー・チャンがリメイクした『コネクテッド』が入った。ストーリー、俳優、演出の3項目が揃って高く評価されていることが特徴で、劇場には20代から50代までの男女が偏りなく足を運んでいる。第3位は、家族連れとカップルから人気を集めたディズニーの新作CGアニメ『ボルト』。主人公のスター犬・ボルトやノラ猫、ハムスターなど魅力的なキャラクターたちが飛び出す、迫力ある3D映像が評判を呼んでいる。第4位は、小児がん患者や体験者の存在と声を伝えたいと、伊勢真一監督が10年がかりで記録したドキュメンタリー『風のかたち -小児がんと仲間たちの10年-』。第5位には夏休み恒例の人気アニメ劇場版、シリーズ第6弾となる『劇場版NARUTO-ナルト-疾風伝 火の意志を継ぐ者』が入った。


『アイス・エイジ3/ティラノのおとしもの』

■'09年7月25日(土)公開作品
第1位に輝いたのは子どもと一緒に楽しめると大人にも好評だった『アイス・エイジ3/ティラノのおとしもの』。氷河期を舞台にナマケモノ、サーベルタイガー、マンモスなど、おなじみの動物たちが活躍する人気アニメシリーズの最新作で、本作からは3D映像でも楽しめる作品としてパワーアップ。爆笑問題の太田光、竹中直人、山寺宏一が吹替え版で声優を務めたメインキャラクターの人気も高く、どの世代からも迫力ある映像と、ユニークな動物たちが評判を呼んでいた。また『アイス・エイジ』、『アイス・エイジ2』は公開週での満足度ランキング第1位を獲得しており、これまでのシリーズ全てが首位に立つ快挙となった。第2位は、ドキュメンタリー映画『クヌート』。ドイツ・ベルリン動物園で人工哺育されたホッキョクグマ“クヌート”の成長記録が、10代から70代までの幅広い世代から支持を集めてランクイン。第3位にはスパイク・リーが実話を基に描いた反戦映画『セントアンナの奇跡』が入った。夏映画の定番として公開される『アンパンマン』、『ポケモン』などのアニメシリーズや、家族揃って楽しめる3D版による作品がこのところ満足度の上位を賑わせている。観客動員ランキングでは、『ハリポタ』を筆頭に上位5作品が順位をキープしている。


『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克〈ちょうこく〉の時空へ』

■'09年7月18日(土)公開作品
『ハリポタ』など話題の新作映画8本が公開。そのトップに立ったのは、夏休み恒例の人気アニメ“ポケモン”シリーズ最新作『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克〈ちょうこく〉の時空へ』。劇場には夏休みを迎えた子どもが詰め掛け、フロアに現れた巨大ピカチューに歓声をあげる一幕もあり、今回で第12作目となる“ポケモン”シリーズの根強い人気を見せつけた。子どもと一緒に鑑賞した大人からも、「闘う者同士が最後には分かり合い、人間とポケモンが共存していくストーリーがいい」「人がポケモンを信じる姿を通して大切なことを教えている」「思いやりの心や、自然の大切さを子どもにわかりやすく表現している」と好評。また今回の91.0点という満足度は、映画“ポケモン”シリーズでの最高得点となった。第2位は、織田裕二・主演のサスペンス大作『アマルフィ 女神の報酬』。第3位には日韓合作の家族ドラマ『カフェ・ソウル』が入った。第4位の『ハリー・ポッターと謎のプリンス』は、子どもから70代まで、幅広い世代から注目を集める人気シリーズ作品とあって、観客動員ランキングでは第1位を獲得。夏休み本番を迎える今後、各作品がどこまで動員記録を伸ばすのか注目したい。


『ごくせん THE MOVIE』

■'09年7月11日(土)公開作品
人気TVドラマシリーズの劇場版『ごくせん THE MOVIE』が第1位を飾った。劇場には10代、20代の女性を中心に、TVドラマからのファンが殺到。友人同士で来場する姿がもっとも多く、次いで家族連れの観客も見られた。「友だちの大切さを感じられる映画。一緒に観に来た友人と友情を深め合うことができた」「教師と生徒の強く結ばれた関係に心を打たれて、涙がこぼれた」「TVドラマよりもスケールが大きくなっていて、特に格闘シーンは迫力があった」「映画だけでひとつの物語になっているので、初めて観る人にも楽しめる」など、興奮冷めやらぬ様子でコメントする観客が続出した。第2位は『モンスターVSエイリアン』。『シュレック』や『マダガスカル』を手掛けたドリームワークスが贈り出す初の3Dアニメが、ちびっこからの人気を集めてランクイン。子どもたちと一緒に作品を鑑賞した大人からも、迫力のある3D映像や、ユニークなキャラクター、そしてストーリーが好評だった。第3位には、水野美紀を主役に辻本貴則監督が、脚本から撮影まで務めた『ハード・リベンジ、ミリー ブラッディバトル』が入っている。


『それいけ!アンパンマンだだんだんとふたごの星』

■'09年7月4日(土)公開作品
正義の味方アンパンマンの活躍を描いた夏恒例のアニメ・シリーズ。その第21作目となる『それいけ!アンパンマンだだんだんとふたごの星』が昨年に引き続き、今年も満足度ランキング第1位に輝いた。公開初日のシネマート新宿には、原作者のやなせたかしや声優を務めたスザンヌらが舞台挨拶に立ち、劇場には小さい子どもの手を引いた家族連れの姿が多くみられた。「アンパンマンが頑張って戦っているところがよかった」「キャラクターたちが飛び出してきそうで楽しい」「今回はばいきんまんの戦うシーンに迫力があった」「夜空にキラキラ光る星の映像が素敵」など、子どもたちから大人気の”アンパンマン”だが、作品の持つメッセージ性の高さから大人にも支持されているのが特徴的だ。第2位は生誕100年を迎えた詩人・鶴彬の生き様を描いた異色のドキュメンタリー・ドラマ『鶴彬 こころの軌跡』。第3位には先鋭的なアーティスト・高木正勝が主催したコンサートを企画から追ったドキュメンタリー『或る音楽』が入るなど、多彩なジャンルの作品が上位を占める結果となった。次週は、ドリームワークスが贈る新作アニメ『モンスターVSエイリアン』が公開。アニメ作品が3週連続で満足度ランキングの首位を独占するのか期待したい。


『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』

■'09年6月27日(土)公開作品
第1位に輝いたのは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』。本作は、アニメファンの枠を超え、社会現象を巻き起こした伝説のアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を、新しいアプローチで語る前代未聞の4部作プロジェクトの第2弾。前作『…新劇場版:序』から約2年ぶりの公開とあって、公開初日は終日満席となる映画館が続出した。「予想外の展開が多くて良い意味で期待を裏切られた」「ストーリーがかなり変更されていて引き込まれた」「TVアニメとはまた違って凄みがあり衝撃を受けた」「今回の作品は人間味にあふれ、共感できる部分が多かった」など、新作を待ちわびたファンも納得の高い満足度を獲得した。第2位は『ゆれる』で注目を集めた西川美和監督が、医療問題や家族愛をじっくりと描いた新作『ディア・ドクター』。第3位にはこれまでに50本以上の作品に出演し、名脇役として活躍するリチャード・ジェンキンスが初主演を果たしたヒューマン・ドラマ『扉をたたく人』が入った。観客動員ランキングでは、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』が公開第1週目でトップに立ち、満足度ランキングと合わせて2冠達成の快挙となった。


『いけちゃんとぼく』

■'09年6月20日(土)公開作品
第1位は、57歳の男性から10歳の少女まで、男女問わず幅広い年齢層から「泣いてしまった」と言う声が聞かれた『いけちゃんとぼく』。原作は漫画家の西原理恵子が手掛けた同名絵本で、少年と変幻自在の不思議な生き物゛いけちゃん"との交流を描いた人間ドラマ。「ラストシーンが泣けた」「号泣というよりジワジワとくる」「主役のみならず子どもたちの演技力が高い」「大人もガッツリ楽しめる内容だった」「家族の大切さを改めて実感した」「表情がころころ変わるいけちゃんが可愛い」など、家族連れやカップル、友人同士など様々な世代から高い満足度を獲得した。第2位は年配の観客から特に好評だった『人生に乾杯!』。映画好きを唸らせる作品セレクトで知られるシネスイッチ銀座で公開の本作は、厳しい目を持つ映画ファンからも支持を集め上位にランクイン。第3位は『劒岳 点の記』。原作となった新田次郎の同名小説を読んだ方や、実際に劒岳へ2回登ったことがあるという年配の女性、登山が趣味といった観客も多く、劇場には年配客を中心に小学生から70代までと、幅広い世代の姿が見られた。また観客動員ランキングでは、映画の舞台である富山県で一足早く公開され、第1週目で13位。全国公開となった第2週目では第4位につけている。


『ゆずり葉-君もまた次のきみへ-』

■'09年6月13日(土)公開作品
今回は人気SFアクションのシリーズ最新作『ターミネーター4』や、ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた『レスラー』、そして今年のアカデミー賞で、最優秀長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した『マン・オン・ワイヤー』など、注目作品が公開となった。その中で満足度ランキングの上位に入ったのは、なんと単館上映の邦画2作品。第1位は“全国ろうあ連盟”が創立60周年を記念して製作したヒューマン・ドラマ『ゆずり葉-君もまた次のきみへ-』。初日は早瀨憲太郎監督と主演の庄﨑隆志らによる舞台挨拶が行なわれ、40代~60代を中心に20代の若者や、手話で会話する姿もあり、作品に高い関心を持った観客が多く詰め掛けた。「音の聞こえない世界がどれだけ大変なのか理解できた」「役者の表情が心の奥に深く刺さり思わず涙がこぼれた」「今まで知らなかったろう者の苦労がよくわかった」など、作品に対して真剣にコメントする声が続出していた。続いて僅差で第2位に着けたのは『幼獣 マメシバ』。第3位には主演ミッキー・ロークの熱演に絶賛の声が相次いだ『レスラー』が入った。満足度4位の『ターミネーター4』は、観客動員ランキングでは公開第1週目にして華々しく首位を飾った。


『ROOKIES-卒業-』

■'09年6月6日(土)公開作品
第1位は青森を舞台に松山ケンイチと麻生久美子の主演で贈る『ウルトラミラクルラブストーリー』。「純愛映画かと思ったら、全く予想出来ない話が展開され先が見えない」「青森弁が軽快なテンポを生み出していて、前向きに頑張ってみようと思わせてくれる」「内容が独特で一度観ただけではわからないが、それゆえに興味を引かれた」など、異色の恋愛映画が人気を呼んでいた。そして先月公開された『おと・な・り』、『インスタント沼』に続いて本作が首位に立ったことで、麻生久美子の出演作品が3作連続でトップを飾る快挙を達成した。第2位は、“食と生”をコンセプトに、様々な人たちの暮らしに目を向けたドキュメンタリー『eatrip イートリップ』。「様々な分野に職を持つ人にインタビューしていて、いろいろな側面から食を考えることができた」「食材をクローズアップしたイメージを掻き立てるような映像が新鮮」など、20・30代の女性から高い満足度を得ている。第3位にはPartI、PartIIの合計で520分という破格の上映時間で公開された歴史大巨編『大秦帝国』がランクイン。また観客動員ランキングでは、『ROOKIES…』が2週連続でトップを維持。5位の話題作『アイ・カム…』は、満足度では13位を記録した。


『ROOKIES-卒業-』

■'09年5月30日(土)公開作品
若者から圧倒的な支持を得て、93.9点という驚異的な数字を叩き出し堂々第1位に輝いたのは『ROOKIES-卒業-』。夢をあきらめた高校生たちがひとりの新人教師と出会い、再び“甲子園出場”という夢を追いかける青春ドラマ。本作は森田まさのりの同名コミックを基にテレビドラマ化され、今回の劇場版で完結する青春群像劇で、「チームで勝利を掴み、チームで喜んだり、苦しみを分かち合うことのできる野球に魅力を感じた」「迫力と緊張感のある試合のシーンが楽しかった」「先生の言う一言一言に感動した」「友達との固い絆や、夢という共通の目標に向かって頑張る姿がよかった」など、熱いコメントが相次いだ。劇場には友人同士やカップルの他に家族連れの姿も多く見られた。第2位は男性から好評だった『スター・トレック』。'66年にTVシリーズが放映され、40年にわたって愛されつづけてきた『スター・トレック』は日本でもファンが多く、99年に公開された『スター・トレック/叛乱』の満足度82.9点を大きく上回る高得点をマークして2位に入った。続いて第3位は、おしゃれ大好きな主人公の奔走を描いた『お買いもの中毒な私!』が、女性からの票を集めてランクインしている。


『インスタント沼』

■'09年5月23日(土)公開作品
新作9本による満足度ランキングのトップに立ったのは、麻生久美子と三木聡監督が贈る一風変わったコメディ『インスタント沼』。20、30代の若者からの支持率が特に高く、「独特な台詞回しでユーモアあふれる雰囲気がよかった」「小ネタ満載で笑いっ放しだった」「観終わると晴れやかな気持ちになれた」「ハイテンションな麻生久美子が可愛い」「麻生久美子の突き抜けた感じがよかった」と、俳優・演出の項目が好評だった。また前回の満足度ランキング第1位の『おと・な・り』にも出演している麻生久美子は、6月6日(土)に公開される『ウルトラミラクルラブストーリー』でもヒロインを務める。出演作が2週連続で満足度ランキングのトップに輝いた、今もっとも注目を集める女優・麻生久美子が、3冠達成の快挙となるか注目したい。第2位はタイが送り込んだ本格派の肉弾アクション『チョコレート・ファイター』。主人公を演じる"ジージャー"の、体当たりで挑んだ目にも止まらぬアクションに高い満足度をつける観客が続出。日本からは、主人公の父親役として阿部寛が出演している。第3位は、続々と映画化される伊坂幸太郎の小説を基にした『重力ピエロ』が20代の女性からの票を手堅く集めてランクイン。動員ランキングでは8位につけている。


『おと・な・り』

■'09年5月16日(土)公開作品
91.0点という高得点をマークしてトップに立ったのは、岡田准一、麻生久美子の共演で贈る大人のためのラブ・ストーリー『おと・な・り』。V6のメンバー、岡田准一の映画単独初主演作ということもあり、公開初日の恵比寿ガーデンシネマにはたくさんの女性客が殺到した。「隣の音や歌声が、映画のキーポイントとなっていて面白い」「ふたりがいつ出会うのか気になって熱中してしまった」「音楽と映像がピッタリと合っれいて淡い感じがよかった」「観ていて優しい気持ちになった」など俳優、音楽、映像に関する項目が特に好評だった。また、この後に出演作が相次いで公開される麻生久美子に関しては、「とても雰囲気のある女優だった」「演技が自然で共感することができた」「キレイな歌声が印象的」とのコメントが聞かれた。第2位は『ヘアスプレー』『ハイスクール・ミュージカル』で人気を博した若手俳優ザック・エフロン主演作『セブンティーン・アゲイン』がランクイン。第3位には、人生の終盤に岐路を迎えた熟年の夫婦3組の愛の行方を描いた『60歳のラブレター』が入った。手掛けたのは弱冠32歳の気鋭、深川栄洋監督。脚本は『キサラギ』の古沢良太が担当している。


余命1ヶ月の花嫁

■'09年5月9日(土)公開作品
「涙が止まらなかった」と多くの女性から支持された『余命1ヶ月の花嫁』が第1位を飾った。TVのドキュメンタリー番組をきっかけに反響を呼んだ、ある一組の恋人同士の実話を、映画では榮倉奈々と瑛太の若手コンビが好演。劇場には主人公と同じ20代の女性を中心に、10~30代の若者が詰め掛けていた。女性同士だけでなくカップルの姿も多く見られ、アンケート調査では男女の偏りなく票を獲得。その結果、出口調査に応えてくれた153人の観客の内、半数以上にあたる86人が満点をつけるという驚異的なデータを叩き出した。また、観客動員ランキングでは、3週連続で首位を走っていた『名探偵コナン 漆黒の追跡者〈チェイサー〉』を破り、公開第1週目にして首位に立った。第2位は、ケニアで暮らすストリートチルドレンの実態に迫ったドキュメンタリー『チョコラ!』。初日は小林茂監督らによる舞台挨拶が行われ、10代の学生から83歳の男性と、幅広い世代が高い関心を持ち足を運び、単館での上映ながら健闘を見せた。第3位には、ジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武が競演したアクション・ドラマ『ウォーロード/男たちの誓い』が入り、"生と死"をテーマに掲げた2作品が90点を超える高得点で上位を占める結果となった。


グラン・トリノ

■'09年4月25日(土)公開作品
第1位は91.3点の高得点を叩き出した『グラン・トリノ』。アカデミー作品賞を受賞した『ミリオンダラー・ベイビー』から4年。クリント・イーストウッドが再び監督と主演を兼任した本作は、孤独で偏屈な老人がある事件をきっかけに、自分の生き方を見つめ直していく、人間愛にあふれた味わい深いヒューマンドラマ。「涙を流しながら観ていた」「印象に残る名シーンが多くあった」「多民族国家であるアメリカの懐の深さを感じた」「若い俳優に負けない、気迫がクリント・イーストウッドの体中からあふれていた」「静かな中に、様々な社会問題が描かれていて考えさせられた」など、劇場に訪れた10代の若者から70代の方まで、幅広い世代から高い評価を得た。第2位は、『劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇』。昨年に公開された『天元突破グレンラガン』シリーズの完結編で、公開を待ちわびていた多くのファンが、朝から劇場に詰め掛ける人気ぶり。10~30代を中心に、前作と変わらぬ熱い支持を獲得した。第3位には、ベストセラー「佐賀のがばいばあちゃん」の著者である島田洋七が自らメガホンをとった『島田洋七の佐賀のがばいばあちゃん』が入った。


スラムドッグ$ミリオネア

■'09年4月18日(土)公開作品
ゴールデングローブ賞や、今年のアカデミー賞では8部門を制覇するなど、世界各国の映画祭で数々の賞に輝いた『スラムドッグ$ミリオネア』が見事、満足度第1位を獲得した。劇場には公開を待ちわびていた観客が殺到。注目度の高さは10代~70代と幅広い世代が足を運んでいることにも表れていて、観客動員ランキングでは公開第1週目で5位につけている。今後口コミでどこまで順位を上げるのか期待したい。続いては、女性が詰め掛けた『アンティーク~西洋骨董洋菓子店~』が、トップに0.2点の僅差で迫る奮闘を見せ第2位にランクイン。「日本での公開が待ちきれなく韓国で観てきた」という観客もいたりと、女性ファンからは熱いコメントが続出。「若い人や、男性にも観て欲しい」という声も挙がっていた。第3位は『ミルク』。ゲイを公言した米国の政治家ハーヴィー・ミルクの半生を、本作で本年度のオスカーを受賞したショーン・ペンが好演。出口調査では20代の若者を中心に、俳優の項目が特に高く評価されていた。続いて毎年同じ時期に公開される東宝の人気アニメ『名探偵コナン…』と、『映画クレヨンしんちゃん…』。今年の軍配は“コナン“に上がり、観客動員では新作5本がトップ10に入る激戦の中、第1位を飾った。


クローズZERO II

■'09年4月11日(土)公開作品
人気作品の続編2本が好評を博し、トップ3に入った。第1位は、10代・20代の若者から絶大な支持を得た『クローズZERO II』。本作は、大人気コミック『クローズ』を基に、原作にないオリジナル・エピソードで、不良の巣窟・鈴蘭高校の壮絶な覇権争いを描いた『クローズZERO』の続編。今回も完全オリジナル・ストーリーで、荒くれ高校生たちのケンカ群像劇が繰り広げられる。小栗旬や山田孝之ほか、新キャストの三浦春馬らの熱演にも注目が集まっていた。第2位は、『今度の日曜日に』。秋から冬の松本を舞台に、韓国からやってきた留学生の女の子と、ガラス瓶を集めるのが趣味というオジサンとの、心の交流を温かく綴った物語。単館での上映ながら、女性からの票を手堅く集めて上位にランクイン。第3位は、『レッドクリフ PartII-未来への最終決戦-』。ジョン・ウー監督が「三国志」の“赤壁の戦い”を映画化した歴史アクション超大作の後編。劇場には10代~80代までの幅広い世代が足を運び、観客動員ランキングでは、公開第1週目にして見事トップを飾った。


トワイライト~初恋~

■'09年4月4日(土)公開作品
東京では桜が満開になった4月の第1週目。大勢の女性が劇場に詰めかける熱烈な歓迎を受け『トワイライト~初恋~』が1位を飾った。少女とヴァンパイアの禁断の恋をドラマチックに描いた本作は、既に全米で大ヒットを飛ばした話題作。出口調査では主人公と恋に落ちるヴァンパイアを演じた、ロバート・パティンソンに関するコメントが多く、女性客のハートを鷲づかみにした。第2位は、8ミリカメラとバイクをモチーフに、主人公の女性が元恋人との思い出をたどっていく『私のなかの8ミリ』。公開初日のキネカ大森では、監督と脚本を手掛けた大鶴義丹、撮影担当の桐島ローランド、主演の岡田理江ら出演者が舞台挨拶に立ち、賑やかなムード。「主人公の気持ちに共感した」という女性が多く、バイク好きの監督と撮影監督のふたりが描いたロード・ムービーが、単館上映ながら健闘をみせた。第3位は、成績優秀な高校生チャーリーが、その頭脳を活かし男子トイレで違法なビジネスを始めるという、ユニークな青春ドラマ『チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室』。観客動員ランキングでは『ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』が公開5週目にして首位を獲得。『映画プリキュア…』など子どもたちに人気のアニメが順当に順位を上げている。


マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと

■'09年3月28日(土)公開作品
第1位に輝いたのは、大人から子どもまで幅広い世代から支持された『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』。本作はコラムニスト、ジョン・クローガンの実体験に基づくベストセラー小説を映画化したもので、犬を飼うことにした新婚の夫婦が、やんちゃな犬のマーリーに振り回されながらも、子どもを持ち家族となる過程を、マーリーのおバカぶりを折り混ぜ、コミカルかつハートフルに描いていくファミリー・ドラマ。「ただの動物映画ではなく、人生にとって大切なことは何かを教えてくれた」といった感想が聞かれ、犬好きな人や、実際に犬を飼っている人からも好評だった。第2位は、伝説的なオペラ歌手マリア・カラスの、ありのままの姿に迫ったドキュメンタリー『マリア・カラスの真実』。これまでに著名人の記録映画を多数手がけてきたフィリップ・コーリー監督が、単なる関係者へのインタビュー集にするのを避け、本人の生の言葉やアーカイブ映像を交え、カラスの内面を映し出す。また名指揮者セラフィン、グレース・ケリー、海運王オナシスらも画面に登場している。第3位には10代、20代の女性から人気だった『ビートロック☆ラブ』が入った。


ドロップ

■'09年3月21日(土)公開作品
第1位は『ドロップ』。満足度ランキングでは年間に3~4本の作品しか達成し得ない、93点の壁を超える驚異的な点数でトップに輝いた。主演を務めるのは成宮寛貴と水嶋ヒロ。監督は、長編映画では初監督となる品川ヒロシで、本作では脚本も手掛けている。彼自身の体験を綴った小説やコミックは既にベストセラーと認知度も高く、劇場には原作を読んでいる10~20代の若者が多く詰めかけた。「笑えて泣ける」、「感動した」と言うコメントが相次ぎ、満点が連発する絶賛の嵐だった。第2位は子どもから大人気の『映画 プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!』。映画版『プリキュア』シリーズとしては6作目となる本作は、歴代のプリキュア14人が勢揃い。観客がスクリーンに向かってペンライトを振り、プリキュアたちを応援するファンにはお馴染みのスタイルも人気で、昨年に引き続いて満足度の上位に入った。第3位は、ディズニーが贈るファミリー・ムービー『ベッドタイム・ストーリー』。アダム・サンドラー主演で、歴史ロマン、西部劇、SFなど奇想天外なファンタジーが展開される。動員ランキングで公開28週目にして7位と大健闘している『おくりびと』の滝田洋二郎監督が手掛けた最新作『釣りキチ三平』は第4位につけた。


カフーを待ちわびて

■'09年2月28日(土)公開作品
今週は新作映画6本による満足度ランキングを発表。トップを飾ったのは、20代を中心に票を集めた『カフーを待ちわびて』。第1回日本ラブストーリー大賞を受賞した原田マハの同名小説を、『ハブと拳骨』の中井庸友監督が映画化。沖縄の小さな島を舞台に、絵馬が運んだ不思議な縁で出会った男女のドラマが展開される。5段階の評価では、俳優、映像、ストーリーが特に高く、劇場には若者だけでなく、50代以上の年配の方も多く、"ピュアで心温まる物語"と好評だった。第2位は、『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督とニコール・キッドマンを始め、ハリウッドで活躍するオーストラリアの映画人が総力を結集した冒険ロマン『オーストラリア』。イギリス貴族の女性とオーストラリア人カウボーイの愛のドラマを、スペクタクル満載で映像化した驚異の大自然が彩る一本。続いて第3位の『激情版 エリートヤンキー三郎』は、人気コミック「エリートヤンキー三郎」をテレビドラマ化に続き映画化した作品。超極悪ヤンキーを兄に持った弟の受難&悲劇をコミカルに描いたもので、10~20代から熱く支持されている。


チェンジリング

■'09年2月21日(土)公開作品
 90点台のハイレベルな戦いを制し、頂点に輝いたのは、クリント・イーストウッド監督とアンジェリーナ・ジョリーが組んだ『チェンジリング』。20年代後半のアメリカで起こった驚くべき実話を基に、謎の失踪を遂げた息子を取り戻そうとする女性の凄まじい闘いを描いたミステリアスな人間ドラマ。客層は20~70代までと幅広く、世代別に見てもそれほど偏りがない。また男女の比率もほぼ同じで、万人から受けた作品と言える。そして、満足度で80点以上をつける観客が多く、この2つの要因が1位となる鍵となったようだ。また観客動員数でも公開第1週目にして見事1位を獲得し、満足度との2冠を達成した。続いては、トップのハリウッド大作に、わずかの差まで詰め寄る健闘を見せた『小三治』。噺家・柳家小三治を3年半に渡って追いかけたドキュメンタリー作品で、公開初日は落語好きの人たちが多く詰めかけ、初回から立見が出るほどの超満員。各回ごとに劇場前には人が溢れかえっていた。高座はもちろんのこと、プライベートから楽屋裏まで、小三治師匠のひととなりにカメラがとことん迫った内容だけに、感激した喜びの声が聞かれた。第3位は、北海道を拠点に活躍する劇団“TEAM NACS”のメンバーが、それぞれ監督を務めたオムニバス映画が入った。


マンマ・ミーア!

■'09年1月31日(土)公開作品
第1位の『マンマ・ミーア!』を筆頭に、上位3作品が90点越えの健闘を見せた。トップは、世界中で大ヒットしたミュージカルの映画化。タイトルでもある『マンマ・ミーア!』や『チキチータ』など、ABBAの名曲にのせて、自由奔放なシングルマザーと、結婚を前に顔も見たことのない父の存在が気になりだした20歳の娘の深い愛と絆が描かれる。第2位は『地球のステージ ありがとうの物語』。本作は、山形県の病院に勤めながら、東ティモールやパレスチナなど世界の紛争地で医療活動を行う医師・桑山紀彦氏を追ったドキュメンタリー作品。桑山氏は世界中の紛争地で撮りためた映像と供に、自ら曲を作り、全国の学校でライブを行い、命の尊さや、平和への願いを歌に込め人々に届けている。第3位は、『紀子の食卓』で世界的な注目を集めた鬼才・園子温が約4時間に渡って繰り広げる渾身の愛の讃歌、『愛のむきだし』が入った。


旅立ち~足寄〈あしょろ〉より~

■'09年1月24日(土)公開作品
新作9本による満足度ランキングは、人気歌手・松山千春の自伝を映画化した『旅立ち~足寄〈あしょろ〉より~』が第1位を飾った。19歳の若き松山千春を主演の大東俊介が好演。北海道を舞台に繰り広げられる人間ドラマは、実話であるだけに涙を流す観客が続出し、既に原作を読んでいるファンからも絶賛の声があがるなど、多くの観客の心をつかんだ。第2位は、『踊る大捜査線』シリーズの脚本を手掛けた君塚良一監督と制作スタッフが、"犯罪者家族の保護"という新しいテーマに挑んだ『誰も守ってくれない』。緊迫感あふれるドキュメンタリー・タッチの映像で、観る者に社会の在り方、人を守ることを問いかける意欲作。客層は、若者を中心に10代~70代までと幅広く、今後は口コミでどこまで動員を伸ばすか注目したい。続いて第3位は、実話を基に警察犯罪のタブーを描いた社会派ドラマ『ポチの告白』。ひとりの警官が、汚職と暴力にどっぷり浸かっていく様を、主演の菅田俊が熱演する3時間超の大作。公開規模こそ小さいが、男性から特に高い評価を得ている。観客動員ランキングで1位の『007/慰めの報酬』は、シリーズ作品だけに長年のファンが劇場へ殺到。出口調査ではストーリーの項目に手厳しいコメントが多く6位となった。


禅 ZEN

■'09年1月10日(土)公開作品
新年一発目の出口調査でトップを飾ったのは、40代~60代を中心に年配の方から好評だった『禅 ZEN』。歌舞伎俳優・中村勘太郎の初主演作ということもあり、俳優に関するコメントが特に多く挙がっていた。また並んで「共感した」という声も聞かれ、鎌倉時代の偉人、道元禅師の生き様を通して描かれる"禅"の世界や、道元の教えに「感銘を受けた」、と満点をつける方も少なくなかった。続いては女性陣から熱い票を集めた2作品がランクイン。第2位の『2STEPS!』は、ミュージカル『テニスの王子様』のスタッフ・キャストが映画に挑んだキラキラMOVIE第1弾で、中河内雅貴と古川雄大のふたりがW主演で贈る青春ダンス・ムービー。初日に行なわれた舞台挨拶には10~20代の女性が殺到し、劇場は熱気であふれていた。第3位は、映画初主演となる及川光博が、一人三役を演じわけた、和製SF映画『クローンは故郷をめざす』。解釈が難解だったという声が、あちらこちらから聞かれたにも関わらず、その難しさもおもしろいと上位に入る奮闘を見せた。観客動員で2位に登場した『チェ28歳の革命』は、主演のベニチオ・デル・トロの演技に絶賛の声が集まるも、それ以外では票が割れ満足度ではランク外という結果となった。


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