日本の食文化・季節の味


秋 炊き込みご飯・栗ご飯


 もみじ狩りのもともとの意味は、深まる秋に真っ赤に紅葉するもみじ(かえで)の木を鑑賞すること。ですが、今では、さまざまな色の広葉樹が山肌を染める錦秋の光景を見ることを総称して紅葉狩り(もみじがり)としています。

 この深まる秋の季節に似合う料理は、炊き込みご飯。季節の野菜、山菜、アサリ、カキなどの魚介類をお米と一緒に炊き込む料理です。例えば、秋の味覚の王、マツタケを入れた炊き込みは、水、こんぶだし、薄口醤油、酒などで味付けします。シメジ、ダケノコ、鶏肉、カキご飯、釜飯などもこの要領で炊き込めますね。

 栗ご飯は、栗の皮をむいて身を切ったものを炊飯器に入れ、酒、味醂、塩などで味付けして蒸かします。マツタケなどと違って、栗の風味が出るように、塩味にするのが特徴。サツマイモなど同じく甘みがある具材の炊き込みは同じ要領となります。混ぜご飯と同様に、ご飯に味がつくと食が進むことは受け合いですね。


夏/ソーメン・冷やし中華・うなぎの蒲焼


(AFLO)

 家族が集まり、にぎやかに過ごす時期は年末年始です。ただ、農暦に基づく中国の旧正月と違って日本は新暦を使い、12月29日~1月3日が学校や会社などの休みとなります。12月31日の大晦日には年越しそばを食べ、翌日の元旦には雑煮やおせち料理を食べるのが一般家庭の慣わしです。

 年越しそばとしては普通、日本そばを使います。その起源についてはさまざまな説があり、そばは細く伸びることから、寿命を延ばすという意味があるとも、あるいは細くて切れやすいから、一年の苦労をそこで断ち切るという意味もあるとも言われています。

 元旦の朝に食べる雑煮は、地方によって味付け、具材はばらばら。ただ、スープに餅を入れるという方法は共通しています。おせち(御節)料理としては、ごまめ(田作)、数の子、黒豆、タマゴ焼き、かまぼこ、きんとん、なます、野菜の煮しめ、焼き小魚、エビなどが挙げられます。

 おせちはもともと、正月に主婦を家事から解放するために、この三が日の食事のおかずとして年末に作った保存食でした。しかし、現代では本来の趣旨から離れ、正月ムードを味わうために食するものとなり、家庭で作らず、店やデパートで購入するケースも多く見られます。



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