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| 中国に広がりはじめたJ-POP |
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日本の若者たちを中心に人気を集めるポピュラー音楽「J-POP」が、こちら中国でもじわじわと広がりはじめた――といったら、ちょっとした驚きではないでしょうか? 長渕剛「とんぼ」、倖田來未「愛のうた」、浜崎あゆみ「Days」、スピッツ「若葉」、ZARD「負けないで」、B'z「RING」、秋川雅史「千の風になって」、倉木麻衣「白い雪」……。これらはいずれも昨年秋、日中文化交流協定締結30周年を記念して北京で開かれた「日中交流カラオケ大会決勝戦」で、中国の出場者たちが披露してくれた日本の歌です(主催・国際交流基金北京日本文化センター、在中国日本大使館、日本音楽情報センター)。 応募者225組から予選を通過した15組(うち日本人は2組)の若者たちが、中国人は日本語の歌を、日本人は中国語の歌をそれぞれ選んで自慢ののどを競い合ったわけですが、なんとバラエティー豊かなエントリーの数々でしょう。少し前まで、中国で知られる日本の歌といえば「四季の歌」「北国の春」といったごく一部の“懐メロ”に限られていました。しかし近年では、若者を中心にさまざまなJ-POPが知られているようです。この日、優勝したのは、B'zのバラード「RING」をしっとりと歌い上げた青年リュウさん。日本に5年間留学した経験があるそうで、国境も、ことばの違いも乗りこえた“リュウさんワールド”をじっくり聞かせてくれたのでした。 「アニソン大好き、アニソン、サイコーッ!」「うおぉぉぉぉーーーっ」 ステージと会場のやりとりでも日本語が多く飛び交っていたのは、このほど北京のライブハウスで開かれたアニメソングライブ「北京アニソン歌合戦~冬の陣~」(主催・次世代文化と娯楽協会)です。名門・清華大学の漫画・アニメーションサークルが昨年夏に続いて開催したもので、会場はまさに“冬の陣”ともいうべき、若者たち約200人の熱気でムンムン。 デビルマンや初音ミク、ボンテージやパンクのファッションといった、凝ったコスプレの学生たち12組が披露してくれた歌は「青空のナミダ」「Shangri-La」「空色デイズ」「夢であるように」「星間飛行」など最近の日本のアニソンを中心にした20曲あまり。ポップスやバラード、ロック調の歌を日本語で熱唱する学生たちに合わせて、聴衆の多くも一緒に口ずさんでいました。近ごろのアニメがわからず、会場で一番ノリが悪かったのは私かもしれませんが(苦笑)、そんな私でも「ここはドコ?」という錯覚に陥るくらい“日本色”にあふれていました。 こうして最近のJ-POPやアニソンが中国に広がるわけは、インターネットの普及により無料配信サイトからMP3などの音声データが容易にダウンロードできるようになったから。外国の曲がそこそこ入った安価なカラオケボックスが、都市部を中心に増えたからでもあるでしょう。著作権侵害の問題は残りますが、日本のポップカルチャーが日本ファンを増やしているのはまぎれもない事実です。 J-POPやアニソンに詳しい北京の学生Yさんは「日本語学習者でなくても、J-POPファンは増えていますよ。日本のドラマやアニメから、歌にはまる場合が多い。“君が好きなんだけど、うまくいえない”といった歌詞からも、日本人らしい優しさがうかがえます。それはリアルな日本文化を知る、優良コンテンツなんですよ」と話していました。 J-POPファンに関する公式データはありませんが、前述のアニメサークルは現在会員が約600人を数え、10年前の成立当初に比べれば6倍に増えたそうです。J-POPが中国でしだいに知られるようになったのは確か。新しい2010年はどんなJ-POPが中国ではやるのでしょう? そんなこともワクワクしながら楽しみにしたいところです。 |
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