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中国潮流 目次
Vol.12 大地震で知ったこと
これだけ毎日中国のテレビを見るのは2008年の四川大地震以来のことかもしれない。地震発生以来、津波襲来、死亡者増加、物資不足、原発事故、余震と分刻みで事が推移する今回の東日本大震災。インターネットで見る日本のテレビ中継は回線の遅さくてどうにももどかしく、毎晩帰宅するとテレビをつけ、翌朝起きるとテレビをつけ、とにかく仕事そっちのけでテレビの特別番組にかじりつくという日々を送っている。
Vol.11 本屋の中の日本
本屋が好きで、上海でも買う気がないくせによく立ち寄る。ところが、近ごろ本屋に足を踏み入れると懐かしいような、取り残されたような不思議な寂しさを覚えてしまう。床から腰の高さあたりまでうずたかく積まれた日本のベストセラーらしき本。しかし、作家の名前には見覚えがない。実は東野圭吾や伊坂幸太郎、石田衣良も中国の書店で初めて知った。必要な本だけアマゾンで買う私よりも中国の読者のほうがよっぽど日本の流行小説に詳しいと、今ではほぼ確信している。
Vol.10 紅包
お正月が終わったと思ったら、息をつく間もなく旧正月(春節)。極めて近いこの二つの正月を中国の人はなぜこうも矛盾なく過ごせるのだろうと毎年不思議でしかたがない。なにしろ「新年好(あけましておめでとう)」を2ヵ月連続で、年によっては同じ月に二度も言うのだから。何年中国に滞在しても調子が狂ってしまう超ミラクル現象の一つである。
Vol.9 達人ドリーム
「この頃、朝は公園で側転を練習しているの。中国達人秀に出ようと思って」先月、姑が唐突にそう告白し、夫と二人で腰を抜かした。
Vol.8 パスポートブーム
上海万博がいよいよ最後の時を迎え、連日の入場者数は記録的な数字をたたき出している。そんななか閉幕に合わせた各種記念イベントが上海各地で開催されているのだが、最近話題になったのが「第1回万博パスポート珍品オークション」である。
Vol.7 「お墓がない」
長年住んでいてまったく気づかないのに、旅行者に言われて初めてハッとすること。上海には案外そうした不思議がたくさんあるのだが、その一つが「墓」である。上海市内ではどうしたことか墓地をまったく見かけない。しかも、上海の友人に聞くと、その多くが「先祖の墓はない」と答える。人間はみんな死ぬはずなのに「墓がない」とはいったいどういうことだろう?
Vol.6 「高鉄られる」
転がるように変化を遂げる中国では新単語が次々と出現し、うかうかしていると中国人の友人たちの会話についていけない、ということがままある。なかでも、ここ1、2年でずいぶん増え、ようやく耳慣れてきたのが「被(ベイ)~」という表現方法である。中国語を習ったことのある人ならわかると思うが、「被」は動詞を受け身に変える助詞で、「~られる」と訳される。しかし、最近流行している「被(ベイ)~」は単なる動詞の受け身ではない。
Vol.5 今日、低炭素した?
万博を迎え、上海では以前に増して省エネやリサイクルが叫ばれるようになった。なかでもいま中国で注目されているのは「低炭」、二酸化炭素排出の減量である。街角の看板には「今天、低炭了吗?(今日、低炭素した?)」なんていうキャッチコピーが踊り、「低炭経済」「低炭生活」「低炭計算」といった単語をニュースで聞かない日がないほど、いま上海ではこの2文字が大流行している。
Vol.4 雑誌は語る
雑誌は時代を映すバロメーターだと思う。読者や社会の求めるものが、書籍よりもリアルタイムに、新聞より多面的に、インターネットより深みをもって反映されるからだ。だから、書報亭と呼ばれる雑誌スタンドを通りかかると、平積みになっているのはどの雑誌かをついチェックしてしまう。
Vol.3 猟婚時代
先日、中国の国営通信社のニュースサイトでこんな見出しを見つけた。 「上海万博会場に外国人やイケメン続々 剩女らに猟婚のチャンス」
Vol.2 腐女子ムーブメント到来?
プレオープンの形で上海万博開幕前の初回リハーサルが昨日、行われた。街もいよいよ万博モードに入り、戦時中かと思うほどの厳戒態勢である。
Vol.1 転がる上海を追え!
上海に暮らして10年目になる。「よっぽど上海が好きなんですね」とよく言われるし、否定するのもなんだかおっくうなのでこちらも「そうなんです」などと適当に答えているのだが、本音を言うと上海に対する感情は「好き」とは少し違う。