心連心Essay


日本のプロ野球について少々…

日本のプロ野球について少々…日本のプロ野球の歴史はアメリカの大リーグと比べると歴史は浅いが、それでも100年近くの歴史はある。正岡子規が野球に熱中したという話も有名だが、激動の昭和時代は野球抜きでは語れない。

日本のプロ野球は現在全部で12球団ある。大リーグのように30球団以上を擁するものと比べると規模は小さいが、日本人の野球好きは今でも変わらない。大リーグにニューヨーク・ヤンキーズのような超人気球団があるように、日本のプロ野球には東京読売ジャイアンツ(巨人)という超人気チームがある。他球団のファンの方たちには申し訳ないが、やはり日本のプロ野球は巨人抜きでは成り立たない。巨人以外の球団を応援している人たちも、巨人の人気と強さを認めているがゆえに、自分が応援しているチームが巨人に勝つと他のチームに勝った時以上に爽快な気分になる。

「打倒ジャイアンツ」という言葉が日本の野球ファンの中ではお馴染みになっているように、野球好きでなくても「アンチ・ジャイアンツ」という言葉を言う人にはよく会う。

そもそも「巨人」とは日本人にとってどのような存在なのであろうか?日本人にとって「巨人」というものがいかなるものであるかを読み解いていくことによって、
日本人の心理について多少見えてくるものがあるような気がする。

日本のプロ野球について少々…
巨人が東京を拠点とするチームであるのに対し、関西の人気ナンバーワンチームが阪神タイガーズである。昔から巨人−阪神戦は「伝統の一戦」と呼ばれ、特にこの試合のテレビ中継は高視聴率が取れるといわれる一戦である。この関東の代表(巨人)と関西の代表(阪神)の対決が特に盛り上がる点においても、日本の文化や歴史が埋め込まれていることがうかがえる。日本の首都が事実上東京になった瞬間は1600年の関が原の戦いである。それまでは西高東低、日本の中心は西側にあった。関が原において西軍は東軍に破れ、それ以降東は発展を遂げ、今に至っている。日本人は今でも負けた西軍にある種の同情を抱いており、それが野球の一戦においてもわかりやすい構図として浮かび上がってくる。関が原から約250年後、打倒東京(徳川幕府)で地方が一斉に立ち上がった。

また日本人は一人勝ちに対しても批判的である。巨人のオーナーである読売グループは大財閥であり、日本経済における「勝ち組」である。巨人は今まで良い選手を獲得するために、お金を使うことが多かった。それも日本人の「アンチ・ジャイアンツ」の意識を増長させる要因となっていると言えよう。

巨人は残念ながら最近野球では強いとは言えない。強い巨人に対して日本人の間で日本人独特の批判的精神が表れ、一致団結して「打倒巨人」を叫ぶ。巨人が弱いままだと日本人独特の批判的精神の行き場が失われ、プロ野球人気の低下の一因となっていくのではないかと危惧する毎日である。

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