音楽の力で日本と中国の架け橋へ。鶯と燕さん 特別インタビュー


上海万博日本産業館にて公演した古箏ユニット「鶯と燕」のお二人に特別インタビューを行いました!
今回心連心が注目するのは日本を主な舞台に活躍される、双子姉妹による古箏ユニットのお二人です。2003年より活動の拠点を日本に移し、現在は中国伝統曲、オリジナル楽曲でのコンサートや文化イベントへの出演、アーティストとのコラボレーションなど幅広く活動されているお二人に、音楽にかける想い、また将来の夢について、熱く語っていただきました!


【上海万博のエピソード】

心連心

上海万博公演でのご成功おめでとうございます。先ずは公演を無事終了されて率直な感想をお願いいたします。


今回は日本産業館で演奏させていただきました。最初は雨だったのですが、途中から一気に晴れて、気持ちよく演奏することができました。中国からのお客様、さらには世界各国のお客様が集まる場で演奏できたことは、本当に光栄でした。そしてなにより、日本での8年間の経験を伝えることが出来て、本当に嬉しかったです。


私は日本のファンまで駆けつけてくださったことが何よりも感動しました。
どこの国でも音楽があればひとつになれるのだなと思いました。今回は皆さんで『昴』を歌ったり、手拍子を合わせたり・・・ 本当に感動しました。


心連心

中国のファンの方も沢山いらっしゃると思いますが、日本でのご活動と、何か違った反応などありましたか?


中国のお客さんの反応はとにかく暖かく感じました。 自分の音楽を聴くために集まってくれたことには、本当に感謝しています。 また、日本で成長した姿を、心の中にあるものを届けることで沢山の声援を頂き、 暖かい拍手を感じて胸が熱くなりました。ずっと故郷に、成長した姿を見せたいと願っていました。


両親も故郷から上海に来てくれたんです。 両親の前で演奏し、成長した姿を見せることが出来たのが本当に嬉しかったですね。


鶯と燕

※鶯と燕さん

鶯と燕
鶯と燕
鶯と燕
【日本との関わり】

心連心

日本の音楽や文化に対して、昔からどのような印象をもたれていましたか?


日本に来る前は、文化が豊かな国、という印象でした。京都などの古い文化と、新しい文化が共存していると思っていました。


一言で言うと穏やかな国、という印象がありました。あと、日本のアニメは中国でとても人気があって、『一休さん』や『ドラえもん』などは小さい頃から見ていました。


心連心

お二人が日本に活動の拠点を移されたきっかけを教えてください。


湖北省芸術学院に在学していた時、日本で行われる「第7回高校生国際芸術コンクール」の情報が入ってきたんです。そこで二人でテープを作って応募しました。そして予選を突破し日本に行くことになり、二人別々に受けたにもかかわらず、本選では二人同時に優勝することが出来ました!それが大きなきっかけですね。


言葉は通じないけど、自分の音楽で皆さんの心を通じ合わせることが出来たことに感動しました。もっともっと日本で、自分たちの芸術観を磨いて古箏の魅力を伝えていきたいと思ったんです。言葉の壁を越えても、音楽が伝わるんだと思えたことも大きかったです。


中国に戻ってみて、改めて賞をとったこと、世界の舞台に立てたことに対して自信が深まりました。そこで家族会議をして、話し合いました。日本に行って挑戦するか、中国で活動を続けていくか本当に迷いました。 でもコンクールで日本の審査員たちの心に届いたことを思い出し、もっと成長したいという思いと もっと広く自分たちの音楽や古箏の魅力を世界に向けて伝えていきたいと考え、決断しました。


心連心

活動の拠点を移されてから、言葉をはじめ、さまざまな苦労があったのではないですか?


言葉が通じないことは確かに不安でしたが、日本に来る前はわくわくしていました。日本に来るときは夢と希望が満タンでしたね。 


想像でしかなかった初めて自分たちだけで生活をするということ、さらに言葉がまったく通じないということは、すぐに現実として立ちはだかりました。生活のなかで言葉が通じないもどかしさ、生活習慣に慣れない苦労はすごく感じました。けれども成長したくてここに来たのだから、覚悟を持って自分の選択したことだから、2人で一緒に選択した道だから頑張るしかないと日々思っていましたね。


二人だけで困難に立ち向かわなければならない、それを解決しなければならないことはつらかったです。しかし今考えてみれば、父母がいて当たり前で、なんでもしてくれる世界では成長は望めないと思ったんです。それに若いときだからこそ、困難には耐えることが出来ると思いました。
燕 帰りたいとかつらいという気持ちはすごくありましたが、そういう困難を乗り越えてクリアしていかなければ何も生まれないことがわかりましたね。


心連心

こちらに拠点を移されて、日本の音楽や文化などに影響を受けられましたか。


中国の伝統芸能だけでなく 日本では古いもの新しいものを含め沢山の音楽に出会いました。今やっている音楽もそうだし、今の伝統にもっと新しいものを取り入れて、ひとつにして伝えていきたいと思っています。


日本に来てから、茶道などの伝統芸能にもどんどんチャレンジしていきました。今は日本の文化の「和」という考え方に、強く惹かれています。心が穏やかではないと、何事も成せないという日本の伝統文化を音楽の表現に活かしたいと考えていますね。


心連心

大変日本語がお上手ですが、どのように勉強されたのですか。


まず最初は基本的な文法を勉強しました。そのあとはとにかく実践しました。日本で生活してみてわかったのですが、とにかく自分で使うことが大事、勇気を持って話してみることが大事だと思いますね。常に辞書を持って、生活の中でわからないことをとにかく調べてというのをまめに繰り返しました。机に座って勉強することだけでなく、世の中全部を勉強の場として使うことが大事だと思いました。


 2年、3年頑張っていると、ある時期突然、開かれました。 本当に頭の中に日本語が沸いてくるようになります。今まで日本語を聞いて中国語に直してから理解していたことが、そのまま日本語で理解できるようになるんです。
今考えても不思議な体験ですが、 ある時期に突然ひらめいたので、あせらずに毎日少しづつ進歩すれば、その「ある時期」が必ず訪れると思います。


それはそうですね、ひらめく瞬間は本当にありますね。

あとは誰に対しても話したい、聞きたいという気持ちですね。

 つまり心を開くことが大切だと思います。


心連心

今後の目標は?


もっと、自分たちの音楽を世界に広め、日本と中国の架け橋になりたいです。


どんな困難があっても、心をひとつにできる音楽を信じて頑張っていきたいですね。
  将来は日本だけでなく、中国や世界にも自分たちの音楽を広めて行きたいです。


鶯と燕

【最後に】

心連心

心連心は日中の若者へ向けた情報発信や、交流を行うサイトです。心連心を見ている日中両国の人たちに向けて励ましのメッセージをいただけますか


今の時代を生きることを大切にしてください。夢を大事にしてください。前向きにがんばってください。私たちも、人間誰でも一人では生きていけないです。そんな中、誰かがきっと支えてくれる、そのことに感謝しながら、自分の信じた道に立ち向かってほしい。
あと、ご両親と離れて暮らしている方は、健康でいてほしいです。それだけでも大きな親孝行のひとつだと思います。


過去にとらわれず、今を大事に、今ある人々との付き合いを何より大事にしながら、未来に向けて進んでいくべきだと思います。





木津茂理

■鶯と燕さん プロフィール


中国・武漢出身の一卵性の双子姉妹、古筝デュオ。
2003年より活動の拠点を日本に移し、現在は中国伝統曲、オリジナル楽曲でのコンサートや文化イベントへの出演、アーティストとのコラボレーションなど幅広く活動。
4月末にはオリジナルアルバム「鶯歌燕舞」をリリース。
また、2010年春よりNHK教育テレビ「テレビで中国語」に出演中。


鶯と燕さんの詳しい活動内容は公式ウェブサイトまで
http://yingandyan.syncl.jp/




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